hope loud speaker

インターネットで繋がった世界、Ambient、画面から呼び出し、大雨と洪水の警告、RGB、モノクローム、ここからあなたへ、手を合わせて祈り、打たれて拍手、白黒に色を付けて、飛べない蚕が舞い降りる。数多の糸が絡まった繭、鳴りやまぬ拍手、色の爆発、コネクト。

鳴り響く音、語られる言葉、存在し得ない野生の蚕、生まれた儚い命、幽霊のように、浮かび上がる丸、音、四角、三角、音、四角、砂嵐、音、声、文字、曲、壊、柱、音、!、収差、収束。

ゲートが開く、吸い込まれる球、キューブ、黒いフレーム、パラボラアンテナ、増大するオブジェクト、吸引と加速、噴出と渦巻、巻き上がる画面と文字、メメントモリ、拍動と呼応する円環、集合して形成される拡声器、落ちて繭に包まれる。

文字で埋め尽くされた箱、繭は破られて蚕に、ただ一匹拡声器を持って、いのちを叫ぶ。埋めつくされる文字、渦巻き誰かに語り掛ける。私は『それ』を知っている。地を這い回る矢印、蚕は私と対話する、いつだってそうだ。私とは何か、キャラクター、ロールプレイ、アバター、もうひとりの自分、よく似た他人、理想、アイドル、声、姿、言葉、光、希望、実存、コンテンツ、鏡、心、ゆめ、現実、仮想、バーチャル…きっと、あなたとおんなじだ。

スピーカーに文字が飾られる、交差する詩、暗転、何処からともなく現れた繭、燃えるような夕焼け、交差する文字、羽ばたく蛾に鳴り響くサイレン、砂嵐、格納されて一枚の板に、ご来場ありがとうございましたーThank you very much for coming!ーの文字、終演。バーチャルYouTuberのいのち

stand alone

わたしたちは未だかよわい存在で、それでもこの世界に生まれたからには
これから何度も冬を越していかなきゃならない。相棒も親分もいない世界で、それでも私は生きていく、だから私は先へ行く。

ライブに詰まっていたものを文字で表そうなんておこがましいが、このライブにはキヌさん一人だけじゃない、たくさんの音と物体がちりばめられていた。音を聴くだけじゃわからない、全ての演出があってこその曲であり、作品であり、歴史であり、人生だとすら思う。そして、これが一つの宣言であると感じる。stand aloneの裏に関わっていたたくさんの人々を、この作品から感じずにはいられなかった。本当に、よかった。私が約3年前に初めてこの曲を聞いた時の感動と、1年前にこの曲をVRで見たときの感動と、今が全部繋がって、VRが大好きで良かったと思った。全部を語っても、全部を伝えられないから、私はここで書き置くことにする。SANRIO Virtual Fes B4 kinu 3rd live ”コネクト”、本当に素晴らしいライブでした。ありがとうございました。

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