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【参】Ora-bunbun-star 前編【 #vocanote】

ゆーくんですこんにちは。さて、記事名でわかるように今回は僕が大好きなOrangestarとn-bunaという二人のボカロPについて書きたいと思います。自分はいつも彼らを対象的な存在にいるボカロPかなと思っています。自分の考えは思いついたら適宜ツイートしているのですが、とりあえず以下のような感じです。

街中で夏を歌うじんさんと、海沿いで夏を歌うn-bunaさんと、空で夏を歌うOrangestarさん

だいたい彼らの話をするときって夏の話題なので、じんさんもツイートに出てきてしまうんですけど、これは雰囲気的にOrangestarの空とn-bunaの海の間にあるじんさんの街みたいなことを言いたかったはずです。アスノヨゾラ哨戒班とウミユリ海底譚とかまさにこれ。Orangestarは空の果てを目指すし、n-bunaは海の底まで落ちていくんですよ。完全に方向性が逆で、同じ夏のボカロPなのに絶対行先が被らないんですよ…ちなみにじんさんは等身大の少年を描くのでずっと地上です…

orangestarが明日と希望を歌うのは現在が未完成だから、n-bunaが現在と絶望を歌うのは初めから失敗だったから

このあたりから歌詞とかメロディーの解釈が始まってます。まぁ雰囲気なんですけどね…Orangestar氏の曲で絶望を歌っているとしたら真夏と少年の天の川戦争とかだと思うんですけど、結局最後は二人空を見てハッピーエンドっぽいんですよね。現在の未完成な状態に不満があるから絶対に未来を向くんですよ。n-bunaさんが最後にハッピーエンドになったことってあります?だいたいラスサビで「君のせいじゃない。僕のせいだ。」ってさらに自らを絶望に陥れるんですよ。ラスサビでまだ未来があると前を向くOrangestarに、人のせいにするなんて自分は最低だって思いこむn-bunaですよ。ぜったいこの二人気が合わない…
他にもこんなツイートをしてました。

Orangestarさんは陽炎の揺れる街の道の上で立って缶コーラを飲みながら聴きたい
n-bunaさんは海沿いのバス停のベンチに座って少し炭酸の抜けた瓶ラムネを飲みながら聴きたい

これは完全にリスナー側としてのツイートなんですけど、Orangestarさんの曲を聴きたい場所、カゲロウデイズの世界観なんですよね。ほかの世界とつながりがあって、人がたくさんいる場所。対してn-bunaさんの曲を聴きたい場所は大地の果てというか、もうこんなところ誰も来ないだろってくらいの辺境の地で、しかも一人で聞きたいんですよ。都会と田舎、雑踏と孤独、人工と自然、なんかそんな感じです。

カゲプロは少年の夏で、n-bunaは大人びた夏で、Orangestarは無邪気な夏みたいな…
それぞれの夏は同じ季節だけど思い描く情景が全然違うので好き
そんな色んな景色のある夏が好き

さっきの続きではあるんですけど、Orangestarさんの曲は無邪気で、n-bunaさんの曲は大人びて儚い感じに笑ってそうなんですよ。で、Orangestarさんの曲はカゲプロ曲と仲良く無邪気に遊んでそうなのにn-bunaさんの曲は傍らから見守ってそうなんですよ。一緒に遊びたいけどn-bunaさんの曲はプライド高くて屋上から見下ろすとか、寄せ付けないオーラを放っている気がする。ただの曲を聞いた感想なんですけど。自分で書いててもよくわかんないやこれは。

ちなみに夏が作ったOrangestarさんは未完成で、n-bunaさんは失敗作なんだけど、未完成も失敗作も一応冬には完成するーというのでスターナイトスノウが生まれたとかいう自論をずっと唱えてる(信じなくて良い)

さて、今までさんざんOrangestarとn-bunaさんは同じ夏の住民なのに向いてる方向が正反対であると書いてきたところで二人のコラボ曲「スターナイトスノウ」の登場です。

この曲は夏のボカロP二人に冬の曲を依頼してる時点でメチャクチャだと思ってたんですけど、一年の季節の繰り返しに見立てたらそうでもないのかなって…。まず春に新生活が始まるとして、やりたいことは何個もあるんだけど忙しくて予定くらいしかたてられない。で、夏になって夏休みとか色々で時間ができるから課題とかやりたいことを始めるんですけど、さっき書いた通りOrangestarは無邪気なので予定もほったらかして遊んでばかりで、夏が終わっても未完成かなって。対してn-bunaさんは大人びているので予定通りに終わらせるんですけど、何か物足りなくて心に引っかかった失敗作ができてしまう。で、二人は夏が明けてから頑張って冬に完成させるんですよ。未完成を完成に、失敗作を改良して良作に、そんな二つが合わさった結果があのスターナイトスノウだと思うんですよ。だって最強じゃないですか…?作詞Orangestar/n-buna、作曲Orangestar、編曲n-bunaですよ。とりあえず歌詞…

また冬が来るたびに ほら大人になるのさ

冬が来たときにしか大人になれないんですよ。春夏秋冬の最後、冬にやっと大人になれるけどきっと春には雪が解けるように0になって、また未完成と失敗作の夏を繰り返すんですよ。

今日が今日じゃなくなってったって
吐いた息はほら 僕ら生きているんだ

n-bunaさんとOrangestarさんがいい感じに中和されて、n-buna節なのにポジティブなんですよ。すげぇよOrangestarさん…。

積もっていく想い出がずっと何年も重なって
地球を覆うまできっと愛を歌うよ

想い出という過去を未来までずっと重ねて未来とつなげて、生まれた愛で地球を覆うとか本当に二人だからこその歌詞なんだなぁって…。お二人とも愛の歌を歌うことが多いんですけど、n-bunaさんの愛は絶対伝えてすらいなくて、Orangestarさんの「でもまた出逢えますように君は笑っていて」も多分相手には届いてないんですよ…。二人の行先を失った届かない愛は結局地球を覆うんですよ。

こうやってスターナイトスノウの歌詞読むとOrangestarとn-bunaが正反対だけど抜群の相性なんだろうなって思います。
自分がOrangestar氏とn-buna氏をいつも対称としてみている理由の一つはこんな感じでした。

まだほかにもOrangestarとn-bunaについて書きたいことはあるので、多分続きます。なので一応記事名を「前編」としておきます。いつになったら後編書けるかわからないですけど。それではまたお会いしましょう。

※ヘッダーの画像は本文とは無関係です。

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