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2022年VRC音楽10選

こうやって10選をするのは2021年上半期10選以来ですね。去年までは半ば義務的にやっていた10選、下半期10選どころか2021年10選すらしないまま、2022年も終わります。いや、去年の後半以降10選をしていなかったのは、忘れていたからとか、あるいは2021年下半期10選と2021年10選で被りなし、合計20曲選ぶのが難しかったからとか、いろんな理由がありますが、今年は上半期10選も下半期10選もしていないので、被りも気にせず、今年投稿された膨大なVRC楽曲群から、10曲を選びます。トピックとしてあるのは、たとえば2月上旬のSYNCROOM勢の大量流入や、その少し前にあったREALITYからの音楽勢の流入、ろいさんのイベントに参加して以降VRC音楽勢として定着した方々…そう、今年は絶対に上半期10選と下半期10選をやっても余裕で2022年10選ができたであろう、VRC音楽界隈が特に広がった年でした。企業案件だって、日産、京セラ、モスバーガー、YAMAHA、たくさんありました。そんな中から、今年、私が注目して、来年の活躍を期待する10曲を選びます。嘘です。全曲推したいです。そりゃあそうです。それでも、区切りとして、10曲を紹介します。2022年を彩ったVRC音楽勢から選んだ10曲です。

①Flightless/緩斗

緩斗さんは昨年夏ごろよりVRCの音楽イベントでよく見かけるようになったピアニスト。J-popをメインにカバー弾き語りを行っている他、自身で作詞作曲編曲まで行ったオリジナル曲も公開している。また、私が言えたものではないが、男性と思えぬ美しい高音で歌を歌われることから、老若男女問わず人気が高い。
Flightlessを選んだ理由は、今回10曲を選ぶにあたって、1曲は完全なソロで、Instrument、ゆったりした曲を入れたいなぁと思ったからです。正直、緋い秋と迷って、曲自体の長さが長いほうがいいかなぁと思ってFlightlessになりました。

②インターネットお友達/93poetry

忘年会(新曲)が投稿されていたら、多くの人の涙を誘った忘年会を入れていた。けど、インターネットお友達もまた多くの人の共感を得た、今年の新曲で、インターネットで活動する私たちにとっての名曲だと思ったので入れました。というか、今年の10選に93poetry氏を入れない選択肢はなくないですか。BOOGEY VOXX、NICO、桜葉どらいぶといった方々とそれぞれ複数人でのコラボ曲を出して、VRC勢だけでなく、VSingerとのコラボも多かったのが印象的です。VRCメイドカフェやVRMF、AWAKE24とイベントの出演も多く、やはり今年のVRC音楽勢に欠かせない1人だったと思います。

③EMPTY/八月二雪×YSS

2022年、最もリリース楽曲の多かったVRC音楽勢と言えばYSS、2ndアルバムを差し引いても、11枚のシングルと2枚のEPがリリースされています。単純計算なら2週間で1曲とかのペースです。リリースのペースが速いからと言って曲のクオリティが低いなどということは全くなく、どれもYSSらしさが最大限出ていて曲ごとの区別もわかりやすく、中毒性が高く、VRC音楽に興味を持った方にまずはYSS!とおすすめしやすい楽曲群です。
YSSの2022年と言えば、イベントや配信のCM出演回数も最多でしょう。ライブ回数だけはSuc×Suquel。のほうが多そうだけれども、秋葉原エンタスのオノデンビル街頭スクリーンやYouTubeやTwitch、その他配信やイベントを含めて、YSSを見かけない週はありませんでした。大阪でAMOKAとともにリアルイベントへの出演もありました。
個人的にはfragmentも好きだけれど、今年は他のアーティストとのコラボもあったYSS、私からは八月二雪とのコラボ曲を紹介させていただきます。八月二雪はVRC音楽勢としては古参の音楽ユニットですが、今もコンスタントにカバー動画やオリジナル曲を公開しており、流行に後れを取らないスタイルで活動されております。来年2月にはVR活動5周年を迎える八月二雪、これからの活動も楽しみです。

④新衣装/てれかす

昨年はサクレや君が居なくなってもなど、他のアーティストとのコラボ曲も多かったてれかす氏ですが、今年はソロでの活動が主、ボカロと一緒に歌ったオリジナル曲の投稿が多くありました。また、サブチャンネル「ふんわり乾燥」でも日常を歌ったくだらなくて少し面白い曲の投稿がありました。いつも通りの、少しくだらなくて、少し面白くて、そんな日常をふと歌ったボーカロイドとてれかす氏の楽曲、その中でも特にVRCユーザーとして共感を覚えた「新衣装」を紹介します。
私は特別な感情を抱いているフレンドは特にいませんが、この曲はおそらくそんな方たちなら、あるいはそんな感情にさせてくれる曲です。あの子の新しい改変が今までと全く別の方向で、その真意が気になってしまう。その新衣装、露出度高くない?とか、そんな感じのお気持ち砲のような、VRC漫画のような、そんな曲です。

⑤くらり/PHANTOM

私の好きなロックな曲、10年前にラジオで聞いてたあのバンド、なんか少し懐かしいけど、その活動スタイルはそれぞれがVR・SYNCROOM越しに遠隔セッションという最先端。今年はふわり、炭酸、くらり、さつきと4つのMVが投稿されていますが、そのどれもが、ザ・ロックバンド。MVの作り方、シングルに「カップリング曲」の存在、曲調、あー!早くライブハウスで見たいなぁ。どう考えてもふわりがあるからこそのカップリング炭酸だし、くらりのギターソロが2段構えなのとか、さつきのとりあえず女の子歩かせる感じとか、全部が、大好きなバンドの要素で構成されています。絶対ライブハウス映えもする。なんなら後輩ギタリストに機材送り付けるとかいう先輩ムーブまでやってる。私が今VRC音楽勢で一番期待しているロックバンドです。VMDJとかで流れてほしい。イベントや配信の出演も増えてほしい。来年はPHANTOMの1年になってほしいと心から祈っています。

⑥Morning Firework/ViANKiE

VRMF2022をかわぎりに、メタフェス音楽祭、AWAKE24と計3回のイベントに出演したViANKiEさん。VRChatでの活動は今年からですが、VSingerとしてはもうすぐ3周年を迎える、ニコ動なら #擬態の新人 タグが付くアーティストです。最近はショート動画にVRChatでの小ネタを投稿しており、すっかりVRChat音楽勢としても定着しつつあります。新3Dモデル制作のクラウドファンディングも100%を早々に超え、新曲や新3Dモデルでのイベントやライブ出演に2023年も期待できそうです。楽曲は、AWAKE24の出演の際に皆で一部パートを合唱したMorning Fireworkを紹介させていただきました。

⑦月面飛行feat.潮成実/CROWK

そうそう、今年2ndアルバム「嗤ゥせぇるすまん」をリリースしたCROWKを忘れてはいけません。昨年に続き今年も多くのイベントやライブ出演があり、また、秋葉原エンタスの街頭スクリーンへの放映もありました。CROWKはGrenadeや他のイベントでAWAKEの出演回数がかなり多く、AWAKEのstaffとしても、また、ライターとしても多くの場面で声をかけたり紹介したりといった機会が多かったです。VRChatの多くのイベントに出演してきたCROWK、MESSCORE主催のMESSFESTに出演した縁で年末にMESSCOREとのコラボ楽曲が投稿されたこともあり、楽曲を選ぶのにはかなり悩みました。ここはせっかくアルバムがリリースされた年ということで、2nd アルバム「嗤ゥせぇるすまん」から潮成実氏とのコラボ曲、月面飛行を選曲させていただきました。悩んだ末にNIGHT WALKER/猫塚大翔-WisKを選曲から外しましたが、そんな猫塚氏の曲は次の8曲目で紹介します。

⑧ヨリソイディスタンス/mokz×猫塚大翔

というわけで8曲目、mokzさんと猫塚大翔氏のコラボ曲「ヨリソイディスタンス」です。男女ツインボーカルが大好きなので、VRC音楽勢には珍しい男女ツインボーカル曲を入れないわけにはいきません。思い出した次の瞬間には10選入りでした。mokzさんと猫塚の声のバランス良すぎだし、おしゃれだし、MVも良いし、こういうソロアーティスト同士の男女ツインボーカルが来年以降もっと増えてくれないかなぁと思っていたりします。mokzさんと猫塚大翔氏はどちらもAWAKE24に出演しており、またSLTで野良猫のようなお二人を見かけることも多く、それぞれのソロ活動やライブ2022年に何回かあったため、私の男女ツインボーカル好きがなくても、10選入りしてたことでしょう。

⑨Dangling/PHAZE

VRC音楽10選2022も終盤、まだまだ紹介したいアーティストはいますが、9曲目はPHAZEのDangling。AWAKE24予習編でも紹介したので、アーティストの紹介は省かせていただきますが、やはり今年もPHAZEは強かった!!!!!!
なんなら2022年12月31日に記事を書いているこの後も、メタカル紅白歌合戦への出演があります。VRCの企業ワールドBGMの制作にShellさんが携わったのみならず、Vket2022winterではYAMAHAとのコラボイベントにも出演し、企業イベントに対してのPHAZEメンバーの活躍は目を見張るものがありました。1年を通して駆け抜けたPHAZE、オリジナル曲は5th SingleのDanglingのみでしたが、カバーアレンジなどの投稿もあり、来年以降もライブ、楽曲制作、ともに楽しみにしております。

⑩Emotion/Johnny Henry

やっぱ最後はJohnny Henry。今年はいつもよく見るリアルエンタスのステージを超えて、ついには新宿で全員リアルアバターのバンドライブを成功させるなど、VR音楽勢としてでなく、その垣根を無視した「アーティスト」としての活動が多くありました。Boothでのリアルグッズの販売も始まり、私はTシャツを買いました。2022年はシングルが2枚リリースされ、またMVとしては「愛にすべてを」の2022verが投稿されるなど、楽曲制作・MV公開ともに新たなジョニヘを見せてくれました。リアルライブももちろんですが、VRCでのライブもあり、またClusterではmemexの初の対バン相手としてclub adaptationを盛り上げていました。VRMFやメタフェス音楽祭、あるいはメイド喫茶、いつものAWAKE、vjef、メタソニ、OB2B、本当に数えきれないほどのイベントに出ておられました。ってかひょっとして、ジョニヘ引っ張りだこすぎてジョニヘ主催のライブがAWAKE24くらいしかない…????
来年もまた、VR音楽勢が見たことのないステージに連れて行ってくれると信じています。

以上、VRC音楽10選2022でした。
紹介できなかったアーティストももちろん全員良い曲ばかりです。不眠症女、MESSCORE、StrollZ、AMOKA、memex、PRA-LiNE、Suc×Suquel。、sampled.、LAUTRIV、VisitoR、魔法少女シュネー、わかりみ団、夜桜りーのん、ふかみあいや、SUSABI、初吹音さき、ryouryou、イトイ、淡園、Ku_Ambientflow、L∞Y、ざぶとん、七草くりむ、やまみー、キヌ…

本当に、2022年、VRC音楽が盛り上がった1年だったなぁと思っています。私がこのVRC音楽界隈にきて2年半、いつのまにか大きくなって、私も皆もいろんなことをやるようになりました。今年なんてじん(自然の敵P)さんがVRChatに来た事件とかありましたからね。おめシスや甲斐田晴の曲のバンドメンバーとか実はVRCのフレンドばっかりになっていたりするのが、本当にすごいし、何が起こるか解らん。2023年、どうなるのか全く分からないですけど、きっともっと楽しくて、跳ねるような1年になったらなぁと思います。
今年も1年、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

最後に、これが今年の10選のYouTubeプレイリストです。良ければどうぞ。

2022/12/31 nusa

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