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【日本に一時帰国して改めて感じたシンガポールと日本の違い】シンガポール国立大学(NUS)留学記6


1 はじめに

 こんにちは!まずは明けましておめでとうございます。
記事を1ヵ月ほどお休みしてて申し訳ありません!日本に帰っていたり、現地の授業が忙しかったりして、しばらく更新できていなかったです。
今回は、1セメスターを終え日本に帰国し、改めてシンガポールに帰ってきたときに気が付いた違いというテーマで記事を書いてみようと思います。割とリアルな内容になっていると思うので、これから留学や、移住を考えている方の参考になれば幸いです。

2 シンガポールと日本の違い(生活面)

(1)物価

まずは皆さんが一番気になるであろう物価についてです。これは間違いなく、シンガポールの方が高いです笑
といっても、物価の差は様々で
食費→ホーカーセンター(屋台)で食べればほぼ日本と同じ
交通費→日本より安い
日用品→日本の1.5倍くらい
お酒、タバコなど→日本の6倍くらい
カフェ→日本の2.5倍くらい
アミューズメント→日本とほぼ同じ
衣類→日本の1.5倍くらい

となっています。(筆者の体感)

まとめると、生活するだけなら、シンガポールの物価はほぼ日本と同じです
しかしながら、豊かな生活をしようとすればするほど、お金がたくさんかかってしまう国だと思います。特に食費の部分に顕著で、レストランやカフェで食事をすると平気で2000円~4000円飛んでいきます笑
日本だと、ファミレスやカフェなど、リーズナブルでゆっくりできる場所が多くありますが、シンガポールにそのような場所は少ないです。しかし、食事をするだけなら400円~800円程度払えば、ホーカーセンターでおなかいっぱい食べることができます。味も文句なく、私は満足していますが、人によっては合わない人もいるかもしれません。
・お金があまりなくても、普通の生活をすることは十分可能
・より生活を豊かにしたければ、日本より多くのお金がかかる
ぜひこの2点を覚えていただければ、と思います!

(2)安全面、衛生面

次にこれも気になるであろう、安全面や衛生面です。これは日本とほぼ同じ(どっちかと言えばシンガポールの方がいい)と思います。
大前提として、日本の治安、衛生面は世界的にみてもトップクラスです。夜、女性が一人で歩いても犯罪に巻き込まれない国は、世界中を見ても両手で数えられる程度しかありません。また、水道水を安全にそのまま飲める国も、数少ないです。私自身海外に来て、いろんな国に旅行に行き、改めてそれを実感しました。
端的に言えば、シンガポールは超安全で、超きれいです!!
この国が無理なら、他の国はもっと無理だと思います。住んで4か月、変な人に絡まれたこともありませんし、危険な思いをしたこともありません。ぜひこの点に関しては安心して、シンガポールに来ていただきたいです!

(3)その他

ここからは個人的に感じた小さな違いをピックアップして解説します。
・シンガポールは規制が多い
前節で、シンガポールは超安全といいましたが、それは様々な規制のもと成立しています。ゴミを捨てれば罰金、ガムを噛めば罰金、酒を飲んで路上で寝れば罰金…など挙げればキリがありません。国中に政府が所有する監視カメラがあるので、基本的に犯罪は見つかります。間違っても犯罪はいけませんが、日本でセーフの行為がシンガポールではアウトになる場合も多々あります。ぜひ来る前によく規制をチェックしてください!

・トイレはそこまで綺麗ではない
これに関しては、他国でもそうだと思いますが、日本よりトイレがきれいな国は存在しません。基本的にウオシュレットはなく、便座も温かくはありません。シンガポールはトイレットペーパーがちゃんと使えるので、海外の中ではかなりマシな方です。それでも初めて来られた方は少しギャップを感じるかもしれないので(私が実際そうでした笑)、一応記しておきます。

・交通の便が日本と比較してかなり良い
シンガポールはMRT、バスなどの公共交通機関の発達が素晴らしいです。私が日本で田舎に住んでいるのもありますが、日本に帰ったときに少し悲しくなりました笑
基本的に国のどこにいても、ちょっと歩けばバス停、MRTが見つかります。10分間隔くらいで来るため、本当に不便さを感じません。
ちなみに、公共交通機関の検索はCitymapper というアプリがお勧めです。iPhone、Andoroid のどちらにも対応しているので、ぜひインストールをしてみてください!

3 シンガポールと日本の違い(精神面)

(1)言語

物価と同じくらい様々な方の心配点に上がるのが、言語です。私も日本に帰って改めて感じたのですが、基本的には、日本語しか聞こえませんよね。
シンガポールでは、英語6割、中国語3割、その他の言語が1割くらいの割合で聞こえます。これはシンガポールが他民族国家であることに由来するのですが、大事なのは基本的に全員英語は喋れる、ということです。つまり、生活するためには英語が喋れれば全く困りません。
また、シングリッシュという独特の英語が聞き取れるか不安(実際私もそうでした)な方が多くいらっしゃいますが、シングリッシュはネイティブ同士でしゃべる時に使われ、外国人と喋る時はあまり使われません。私は寮に住んでいる関係上、どちらも聞く機会があるのですが、本当のシングリッシュは何を言っているか半分くらいわかりません笑
恐らく、よくシングリッシュと勘違いされるものは、シンガポールアクセント風味のイングリッシュであると私は勝手に思っています笑
しかし、特徴としては
・とにかく早い(アメリカ英語と同じくらい)
・発音が省略される部分が結構ある(なれるまでに少し時間がかかる)
・単語のみで会話する場合がある(canのみで結構色んな場面で通じる)

が挙げられます。最初は苦戦すると思いますが、これは会話をしまくって慣れるしかないと思います。慣れれば一部のヨーロッパ英語よりは聞きやすいのではないか、と勝手に思っています。(しかし本当のシングリッシュを理解するためにはかなりの努力と経験が必要だと思います笑

(2)人

生活するうえで欠かせないのが、人との関わりです。留学にしろ移住にしろ、現地の人と関わる機会は多くあると思います。
シンガポールの方の特徴として(あくまで筆者の体感です)
・エネルギッシュで活発
・日本に対していい印象を抱いてくれている人が多い
・合理的(論理的?)

が挙げられるのではないのかな、と思います
まず一つ目として、エネルギッシュで活発という点です。これは様々な人と話して感じるのですが、テンションが高く、明るい方が多い印象です。なので日本人は比較的おとなしいと思われがちかもしれません。テンションの高さというのは本当に国ごとで違うので様々な国の方と話してみると面白いです。またエネルギッシュという点ですが、シンガポールの方はとても忙しいのに、なぜかあまり疲れている感を出しません。寮に住んでいる友達は平均4時間睡眠なのですが、なぜか7時間寝ている私よりも元気です笑
次に、日本に対する印象ですが、シンガポールは親日国だと、勝手に思っています!笑日本の文化(日本食、アニメ、ゲームなど)がシンガポールに浸透していて、日本出身というと何かしら共通の話題で盛り上がれます。なので、日本人にとってはすごく居心地の良い場所だと思います。しかし、歴史をさかのぼると日本はシンガポールを植民地支配した過去があり、完全に軋轢が存在していないか、と言われると分かりません。とにかく、真摯にコミュニケーションを行うことが大切だと思っています!
最後に合理的という点ですが、これは私の周りで特に感じます。例えば授業でグループプレゼンテーションがあっても、みんなが集まってダラダラ考えるのではなく、個人で考えて、それをオンラインですり合わせることが多かったです。これはどちらのスタイルがいいというわけではないですが、非常に合理的だと思います。また、ディスカッションを行ったときによく感じるのですが、即興の問題にも論理的に解答し、自分よりも早いペースで理解しているなといつも感じます。授業中は何を言っているのかわからなかった友達の発言が、家に帰って復習していると分かる、なんて経験がよくあります
最初はスピード感や、考え方の違いに驚かれることがあるかもしれません。ぜひ留学する方は頑張ってついていってください!(私も現在進行形です)

(3)その他

ここからは、感じた小さな違いをピックアップしていきます。
・日本の店員さんのスタイルとはちょっと異なる
例えばレストランの店員さんを想像してもらうとわかりやすいと思いますが、日本ではクレームに対し、店員さんが頭を下げ、その場で理不尽だと思っても反論しないケースが多いと思います。しかし、シンガポールではクレームに対して店員さんがおかしいと思うと、普通に反論しています笑
個人的にはシンガポールスタイルの方が好きですが、初めて来られる方は驚かれるかもしれません。別に店員さんも怒っているわけではなく、あくまで対等な立場で(お金をもらっているとかは関係なく)コミュニケーションを行っているだけなので、心配しすぎないことをおすすめします。

・良くも悪くも1年中同じ季節
これはどちらに書くか迷ったのですが、精神に関係しているのでこちらに。シンガポールは1年中常夏です。もちろん雨季と乾季はありますが、長袖を着たいと思った日は1日もありません。これはよく仮説として提示されているものですが、赤道に近いほど人々の幸福度が高い説、があります。太陽の力は偉大で、私自身も1月にシンガポールに戻ってから、よりポジティブに、エネルギッシュになった気がします笑また、基本的に暑いので二度寝があまりありません。日本では起床→こたつ→二度寝がモーニングルーティーンだった私ですが、シンガポールではあまり二度寝をした経験がありません。それも、先述したポジティブ、エネルギッシュに感じる側面に繋がっているのかな、と思います。
しかしながら、欠点もあります。それはイベント、気持ちに変化がないこと。日本のイベントを振り返ると、結構な割合で季節にまつわるものが多いです。それだけではなく、食べ物、服、香りなど、日常の様々なものが季節と関わっています。その変化がないので、少し日本が恋しくなることも。シンガポールの人々も季節の変化が欲しいらしく、私の友達は冬休みに北海道のスキーに行っていました。いや、それは極端すぎる笑、と思いましたが楽しかったそうなので何よりです。

・多文化について考えさせられる
よく言われていますが、シンガポールは多文化社会です。大きく分けて中国、マレーシア、インドのルーツを持っている方が多いですが、他のルーツを持っている方も多いです。そんな多文化的な社会で生きていくことの面白さと難しさをシンガポールでは知ることができます。多文化社会というと、すべての人が人種の垣根なく交流する、というイメージがあるかもしれませんが、それぞれの文化にはそこにしか分からないものもあり、完全に垣根なく、というのはとても難しいです。みんながそれを受け入れながら、共通の言語を用いてコミュニケーションをとり、それでシンガポールの社会を作っています。今現在ほぼ日本人しか住んでいない日本とは真逆の状態です。シンガポールに住む中で、この真逆の興味深い状況について考え、感じてみてください。きっと貴重な経験になると思います!!

4 終わりに

今回は日本に一時帰国して改めてシンガポールに帰ってきて感じたことについてまとめてみました。この留学記は自分の記録用でもあるので、今しか持てない感情をうまくまとめられたかな?と思います。シンガポールに限らず、海外は本当に日本との違いを感じることが多いです。それはいいことであっても悪いことであってもです。うまく一言でまとめるのは難しいですが、シンガポールに安心して飛び込んでください!!
それではまた!


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