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【連載】僕の親友は不法滞在16

16 ベトナムの正月料理

 昼間さばいた豚の料理も出ていた。その中でもさばかないと食べられない料理、ベトナム人の好物の料理も出てきた。

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ティエットカイン。 豚の血の料理だ。豚の血に軟骨、レバー、ナッツなどを入れて少し固まった料理。これは、ちょっと口にしたが無理です。無理。中国料理では血だけをプルプルに固める料理があるが、ベトナムはそれとは違いますね。

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バインチュン。これがベトナムのキングオブ正月料理!

昼間葉っぱにくるんだものを煮ていたのはこれだ。葉っぱは「ゾン(dong)」の葉っぱという(ドンではない)。日本語名があるのか調べても分からない。日本語がわかる人は教えてほしい。中国語では尖苞柊葉といい、ニュアンスが分かるような。学名はPhrynium placentariumというらしい。

中はもち米、豚肉、緑豆(青大豆)。緑豆は馴染みがないがスーパーで安く売ってるもやしはだいたいこの豆から作る。別名青大豆ともいうくらい大豆に味は似ているが青臭い。きなこジュースのように飲んだことがあるがきな粉のほうが美味しい。でも青臭さがクセになる人もいるかもしれない。

葉っぱにくるんだもち米ということでいわゆるチマキに似ている。

このご飯の塊を散々飲み食いしたあとに食えというんだから、無茶苦茶だ。クリスマスの日にチキンとビールを飲み食いしてるときに、「ケーキだよー」とホールケーキ出されて食わされるのと全く同じ感覚。入りません(笑)

まあ、こちらは保存がかなり効く保存食でもある。日本のお節料理が保存が効くのと同じなのかもしれない。お節料理は正月に女性を家事から休ませるため保存が効くものということらしいです。

こんなに楽しい大晦日はないほど楽しみながら夜はふけていった。


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