【読切り連載】~僕の親友は不法滞在36~ ベトナム人留学生のアルバイトの実情

 中国人留学生は所得税は支払う義務がないということが話題になった。ベトナム人は支払う義務があるので不公平なんですが。
 日本に出稼ぎに来る外国人労働者は現在圧倒的に技能実習生になった。僕が親友Hたちと交流していた当時は実習生はハードルが高く、圧倒的に留学生(就学生)として日本に来て勉強そっちのけでアルバイトするというスタイルが多かった。そしてほぼ留学生(就学生)で来た外国人は思ったよりもお金を貯めることができず帰国していった。
 その理由の一つが「週28時間労働」の原則だ。
 1週間に28時間を超えて働いたらオーバーワークとして本人は最悪強制帰国、雇ったほうも「不法就労助長罪」として御用となります。3年以下の懲役か、300万円以下の罰金、あるいはその両方というペナルティが科せられます。
 1週間に28時間ということは毎日4時間だけ、あるいは週5日働くなら1日5時間ちょっとだけです。1年みっちり働いても「52週間(1年間)×28時間×時給1000円」として総支給が145万円くらい。これでは仕送りはもちろん、手取り10万なくては日本でまともに生活はできません。
 彼らはこんな算数すらせず日本に来ていました。いくらの皮算用をしていたんでしょうか?まさか日本の1か月3万くらいとでも思っていた?
 中国人もそうで、そしたら所得税くらいは免除いいんじゃないの?って思うんですが。

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