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【読切り連載】34 ベトナム人のメンタル編(親友Hとの出会い)
ツイッターで面白いものを見た。それを見て、そうそう!と思ったので、ここで呟いてみようと思う。
いくつかあった。今回はそのひとつ。
ベトナム人の「わかりました」は分かっていない!というもの。
爆笑
ですねえ。
まあ、日本語ができないからというのはあります。日本人もアメリカ人にニコニコして「イエース!」って言ったりして。時間きかれたのに「イエース!」って言ったりしてっていう話と同じで。
僕は親友Hと初めて出会ったときを思い出した。
僕は大学を卒業したが就職に失敗をしてしまい、いろいろな薄給の職を転々としていた。ある東京の豆腐製造工場で働いていたとき、彼がアルバイトとして来た。それが彼との初めての出会いだ。
日本に来たばかりのHは、「はい、わたし、Hです」しか日本語が言えなかった。何を聞いてもそれ。
で、僕もベトナム人を初めて見たのでどう接していいか分からなかった。
ベトナムって全く知らなかった。フランスの植民地だったというのは知っていて、フランス語が公用語なのか?英語なのか?ベトナム戦争の敵の言葉だしなあ。なんて思った。
それで、工場のことについて教えてあげてくれと人事部長に言われたので、僕は彼に「英語はできるか?」と英語で尋ねた。彼は知らないという。「ではフランス語はできるか?」とフランス語で尋ねた。彼はウィというではないか。
と、いうことで、フランス語で彼に工場のことについて説明していった。どこに何があり、制服はここでという感じで。彼は「はい」「わかりました」と言ってるのでてっきり分かってると思った。
次の日、彼がやってきて、で、何もわかってない((;^_^A
フランス語を全然知らないことが判明(笑)
フランス語は唯一「はい、わたし、Hです」だけ知っていた。それ、日本語と同じレベルじゃん!
そして驚いたことに英語はそれ以上に知らなかった。全く完全に英語を知らなかった。
結局身振り手振り...
工場には中国人はもともと何人かいた。が、なぜか彼とどんどん仲良くなっていった。そして彼もどんどん日本語ができるようになった。
気づいたら、彼の日本語学校の寮に入り浸るようになり、その寮のベトナム人たちとも仲良くなっていった。
で、日本語がわかるようになっても、たとえ分からなくても「わかりました」といいます。ベトナム人みんな。
これは、ベトナム人の特徴なんですかね。
僕は、相槌だと思うようになりました。
ベトナム人のわかりましたはわかってると思ったら大間違い!
これは、ベトナム人との付き合いかたの一つの格言です(笑)