【1回読み切り連載】41 僕の親友は不法滞在 ~偽造在留カード対策~
参考神戸新聞1月19日付け
以前(第27話)書いたことがある偽造カードについてまた書くことにした。
僕が在日ベトナム人たちと交流していたときと今どういう違いがあるか?というと、まず、変わってなさそうなのが、すでに日本に住む歴史が長い中国人が民家で精巧な偽造カードを作ってそれを口コミで売っていく。最近はSNSが普及しかなり使っている。買い手は数が近年増大したものの、中国人よりも暮らしが楽じゃないベトナム人、インドネシア人が多いと思う。その次に中国人。韓国人は買い手とはなっていないだろう。こういう買う外国人の比率も以前と変わってない。
ただ、今ベトナム人は急増し、仕事にあぶれるベトナム人も急増(もともとあぶれる数を多いのに)。そこで大量生産システムでベトナム人などに安く投げ売りの状態になったのだろう。
今なんと数千円で手に入るようになっている。過去の10分の1の相場。
僕はニセモノとホンモノをじっくりと見比べたことがあるが、全くわからない。ものすごい精巧に作られている。ホログラムもついている。
が、道で警察に職質され、なおかつ、無線で番号照会されたら一発で偽造がわかるので、以前は使い物にならなかったと言った。
でも実は今は東京でもそんなに職質を受けることがなくなり、カードが必要なときというは、小規模の会社にバイトするさいに、偽造カードを見せて即採用というパターンが増えたのではないだろうか。であれば、需要が増えている。
そこで入管が作って今宣伝しはじめたシステムがカード読み取りアプリ。
これは、誰でも、スマホをカードにかざして、本物か偽物かを一瞬で調べることができるというもの。
コンプライアンスが行き届かないというかあまり法令に詳しくない経営者に、例えば見やすいカラーのチラシを一枚配り、「①不法滞在外国人を雇ったら罰せられますよ、②不法滞在かは在留カードの提示で分かりますよ。そして③最近はそのカードが偽造なのかわかるアプリがありますよ」という感じで、啓蒙したらかなりたやすく調べられるんだなと分かっていく。
まあ全部が全部ちゃんとする経営者じゃないのですが。
でも、かなり気軽に調べることができ、画期的だ。