(読み切り)僕の親友は不法滞在33 ~ある方のブログ記事から~
小野美由紀さんのブログに「不法労働者と話した話」というものがあったので、それについて話したいと思った。とても面白いので詳しくはそれをお読みください。
ベトナムへの行きの飛行機で隣に座ってたベトナム人の若者の話です。
彼は70万円をブローカーに支払い留学生として来日していたとのこと。
14時から17時語学学校、20時から翌朝10時まで深夜のラーメン店で労働。
結局1年間不法滞在もするが、語学学校費用が支払えず、ベトナム中部で強制労働に従事するはめになったのだそうだ。
最後に小野さんはこう思う。
彼は日本を嫌いになっただろうか・・・と
僕もいつも思うことだ。日本のことが好きになってくれれば、ベトナムに帰って日本のいい所をいっぱい周囲に話してくれて親日の人たちがどんどん増えていくんじゃないかと。それは回り回って日本にプラスになる。
だからベトナム人にあったら自分は日本代表だと思って接する。自分の振る舞いによって日本が好きになるか嫌いになるか決まるといってもいい。
どんなに日本滞在が最悪だったとしても、僕と会った少しの時間で日本が好きになるかもしれない。日本の未来は自分がしょってるんだっていつも思っています。
このベトナムの青年の境遇は、全然珍しくない。まあ、帰国して強制労働させられるというのは初耳だけど。
「出稼ぎ労働目的で留学に来て、最低賃金で働いてお金貯められなくて、ビザが切れて、不法労働になって、それでもお金貯められなくて、結局、数年間完全に無駄にして失敗して帰国していく」
これ、最も多いパターンだった。今は留学じゃなくて技能実習生という制度が使いやすくなって、そちらが急増しているけど。
ちなみに技能実習生の送り出し政府認定ブローカーは460社なのだそうだ。