(読み切り)僕の親友は不法滞在 31 ~偽造在留カードよりも役立つ偽造~
31 偽造カードよりも役立つ偽造
何やらとても恐ろしい話になるのか。
27話で偽造在留カードの話をした。実際はびこっているともいえる。が、役には立っていないのではと言った。なぜなら警察や入管に見せたとき照会されたらすぐニセモノだとばれるからだ。
で、それよりもずっと役に立つ偽造モノが「車検ステッカー」だ。
(上は参考ニュースで全く知らない昨年のニュースですが。
引用「不法滞在者向け偽車検ステッカー横行 車を犯罪に悪用
車を手に入れたい不法滞在者向けの違法なビジネスを、愛知県警が相次いで摘発した。捜査の過程で偽の検査標章(ステッカー)が横行し、名義が日本人のままの中古車がベトナム人らに広く販売されている実態が判明した。別の犯罪に使われた車もあり、県警は「外国人犯罪の温床になりかねない」と警戒する。「これまでに偽のステッカーを1200枚ほど売った」。10月、道路運送車両法違反などの疑いで逮捕された茨城県のベトナム人の男(31)は調べにこう供述した。愛知県警によると、フェイスブックを見た客と取引し、2年半で約360万円の売り上げがあった。主な客は不法滞在になったベトナム人らだ。有効な身分証を持たないため、車を持っていても車検を通らない。偽のステッカーはカラーコピーした紙を貼り合わせ、テープで巻く簡素な構造だが、捜査幹部は「有効期間を示す数字にしか目が行かず、偽物と見抜くのは難しい」と語る。」)
これは昨年のニュースなのだが、親友Hのダイハツ軽ワゴンもまさにこれが貼ってあった。
愛知県というのもリアルだ。日本には2大ベトナム人地域というものがあるとしたら、1つが最大の東京を中心とした首都圏、もう1つが愛知県を中心とした東海地域。最近は群馬周辺が増えてきた。
東京中心とした最大の首都圏地域は公共交通機関が発達しているので車検ステッカーの需要があるのは東海地方が一番なんじゃないかと思う。
この記事に書いてあるように、偽造在留カードはものすごく精巧に中国人などが作るがいざ使うときは照会されるのでニセモノだとばれる。しかし車検ステッカーは貼っていないと警察が見て停車をさせるから貼っておかないといけないものだ。下イラストのステッカー。フロントガラスの上部に貼るステッカー。
これが貼ってないと警察はちょっとちょっとと停めてくる。そしたら完全にアウトだ。だからまず何かしら貼ってないといけない。
在留カードが精巧に作られている分、このステッカーは遠目で貼ってあればいいのだから精巧さは求められていない。非中国人であるベトナム人が作って安く売っている。もう一度ニュース報道の記事を読んでみると分かるが、記事と僕の体験がばっちり合う。
まあ、こういう感じで日本人が知らない下の層の日本では人種や民族で役割や商売が固定されていたりもする。
で、1番気をつけるのは検問だ。連休など警察はノルマ稼ぎに飲酒運転目当てで夜に検問をしていたりする。ただ、警察はいつも同じところなのでそこは通らないようする。
もし僕が運転しているときに警察に検問を受けると、僕はありとあらゆる道路交通法規違反が付き一発免許取消しになっていたことだろう。事故をしたらしたらで大変だ。しかし、普段車に乗っているなら、いきなり職質を受ける危険性がある道端と違って、車だと警察は停車させない。だから逆に変な安心感安堵感が当時僕にはあった。
※犯罪は絶対してはいけません。この記事は犯罪を助長しているものではありません。