【連載】僕の親友は不法滞在9
9 外国人が多い地域
その年、年の瀬迫るクリスマス12月25日をもって仕事は解雇された。
失業の手続きを済ませ、僕は親友Hがいる愛知県に新幹線で行った。
初めて行った愛知県東部のN市。愛知県自体始めてだった。
愛知県は在日外国人が名古屋と東部に多い。
2019年総数27万2855人、
1位ブラジル人 61,435人
2位中国人 50049人
3位フィリピン人 38479人
4位ベトナム人 36729人
5位韓国朝鮮人 32045人
これを大阪と比べると
2019年24万7184人
1位韓国朝鮮人98447人
2位中国人65394人
3位ベトナム人30131人
4位フィリピン人8896人
5位アメリカ人3144人
6位ブラジル人2759人
愛知県のほうが大阪府よりも外国人が多く、しかもブラジル人が22倍と突出している。ベトナム人も大阪より多い。
最近ニュースで話題になった群馬県はというと、
2019年 6万36人
1位ブラジル人12637人
2位ベトナム人9836人
3位中国人7969人
4位フィリピン人7790人
5位ペルー人4623人
話題になったといってもまだベトナム人は愛知県の3分の1の人数だ。
群馬県はもともとブラジル人が多いということで知られていますよね。大泉町、伊勢崎市、太田市がトップ3で、大泉町には4万人のうち4000人がブラジル人、つまり10人に1人がブラジル人というとてつもない所です。
そこらへんに最近はベトナム人が入り込んでいるというニュース。僕の親友Hたちのように愛知に多くベトナム人がいる(いた)が、そこにはブラジル人が圧倒的にいる地域。
どうしてブラジル人が多い所にベトナム人が多く集まってくるのか?
単純に考えると、中国人や韓国人が多いところのほうが人種や文化が近いベトナム人は集まってきそうなのです。
が、ブラジル人たちが多い所に集まっていくのはなぜか?僕の考えなのですが、中国人・韓国人は日本語が堪能で中華料理、韓国料理なども多く、古くから日本に溶け込んでいる。それに対してブラジル人は日本語が上手い人が少なく、接客業は苦手で工場労働がメイン。
労働という面で日本にいるベトナム人もブラジル人よりなのかなと思う。
僕の親友Hやいろんな友人知人らも工場に勤める人がほとんどだった。日本語が堪能の人たちはほんとに少なく接客なんてできないし、ベトナム料理なんて中華屋・韓国料理屋の何百分の1の数しかないし。
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