すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた③
2024.12.22更新
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「なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた」の続きです。
すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた①
すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた②
この記事では質問の重要性と使い方について説明します。
どうして質問が重要なのか
まずは質問とはなにかを確認しましょう。質問についてはネットやChatGPTでかんたんに調べる事ができました。
なんの意外性もなく思った通りの回答で今さら感がありますね。
では、どうして質問が重要なのかわかりますか?
質問が重要である答えは質問の意味ではなく、質問する事によって得られる効果にあります。
質問する事によって得られる効果について、運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法 2章攻略のヒントに気づく―幸運=(行動×多様+察知)×回復力の中で以下のように記されています。
メタは「高い次元の、超越した」という意味を持ち、メタ認知とは「自分を客観的に捉えて分析する能力」の事を言います。例えば、勉強をしている時に”自分はいま〇〇の疾患についてここまでわかっているな”と思ったり、学校の授業の中でみんなの前で発表した時に”少し話すスピードが速いかもしれないな”などと思った経験はありませんか?
このように自分が行っている事を客観的に捉えて分析する時、あなたの脳内ではメタ認知が起動しています。
教育で有名なベネッセでも教育用語解説コーナーでメタ認知について解説しており、メタ認知能力が高いことで課題解決能力が高まる、感情に振り回されない、円滑な人間関係を築ける、成績向上にも効果を発揮するなど様々なメリットについて紹介しています。これらのメリットが日常生活のみならず、看護学校、看護実習、看護の臨床などあらゆる場面において非常に役に立つのは想像に容易いでしょう。
メタ認知力を上げるQマトリックス
運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法 2章攻略のヒントに気づく―幸運=(行動×多様+察知)×回復力の中で質問力(=メタ認知)を鍛える方法として紹介されているのが、カルフォルニア大学の教育チームが開発したQマトリックスです。
Qマトリックスは以下のような表になります。
・日常的に使用する質問を6×6ブロックの36種類にまとめている。
・縦軸が時間軸、横軸が5W1Hの表となっており、それぞれのブロックには縦軸と横軸に関連した質問が書かれている。
・質問には4段階のレベルがあり、レベルが上がるほど分析力と創造力が必要になる。
Qマトリックスを使ったトレーニングの効果を確かめた沢山の研究では、Qマトリックスでトレーニングを積んだ学生はメタ認知の使い方がうまくなり前の項目にあった様々なメリットを得られたとあります。
Qマトリックスを使ったトレーニング方法とその効果は以下のようになります。
トレーニング方法
・あるテーマを決める。(テーマの例:空)
・自身で好きなブロックの質問を選択する。
・その質問に対してどんな方法でも良いので答えを探す。
トレーニングの効果
・高い質問レベルには分析力と創造力が必要となり、その結果として質問が質問を生む状況となる。
・質問が質問を生むような思考が育つ事で視野が拡大してメタ認知力が上がる。
Qマトリックスには複数のバージョンが存在しますが、私が読んだ運の方程式の中には従来のバージョンよりもさらにメタ認知を刺激しやすいように著者である鈴木祐さんがその一部を改変したものが載っていました。ネットで調べたところ、それと同じQマトリックスを以下の外部リンクで見る事ができます。どんな表なのかぜひ1度確認してみてください。
(リンク先にログインや登録はなく無料で閲覧できますが、不安な方は次の項目のQマトリックスのイメージを見ながら読み進めてください。)
なぜ旅行に行くといつも雨が降るのか…「私、雨男・雨女だから」と答えてしまう人が誤解していること「不運な人」と「幸運な人」の決定的な違い PRESIDENT Online
このQマトリックスを日常的に使用する事によって質問力を鍛え、その結果としてメタ認知を鍛える事ができます。しかし、メタ認知を鍛えればアセスメントを書けるようになるという事ではありません。
では一体どうすればアセスメントを書けるようになるのか?
それについては次の項目で説明します。
アセスメントにおけるQマトリックスの使い方
ここからはQマトリックスをアセスメントに対してどのように活用するかをお伝えしていきます。
まずは改めてQマトリックスの特徴、トレーニング方法とその効果についてイメージ画像を見ながら再確認してください。
ここで重要となるのが、Qマトリックスを使ったトレーニング方法です。
トレーニング方法は以下の3ステップでした。
ステップ1.あるテーマを決める。(テーマの例:空)
ステップ2.自身で好きなブロックの質問を選択する。
ステップ3.その質問に対してどんな方法でも良いので答えを探す。
ここでテーマを「〇〇のアセスメント」にしてステップ2と3を行ってみましょう。
ステップ1.テーマを〇〇のアセスメントにする。
ステップ2.〇〇のアセスメントに必要なブロックの質問を選択する。
ステップ3.その質問に対しての答え(根拠)を探してアセスメントを書く。
上記の3ステップを行うだけでなぜかアセスメントを書けるようになります。しかし、どうしてアセスメントを書けるようになるのかその理由がわからなければアセスメントの書き方を本質的に理解した事にはなりません。
少し長くなってきたので、どうしてアセスメントを書けるようになるのか、その理由については次の記事でお話します。
この記事のまとめ
●質問が重要なのはメタ認知を刺激するから。
●メタ認知には課題解決能力が高まる、感情に振り回されない、円滑な人間関係を築ける、成績向上にも効果を発揮するなど様々なメリットがある。
●Qマトリックスを使ったトレーニングでメタ認知力を上げる事ができる。
●Qマトリックスを使ったトレーニング方法を使うとなぜかアセスメントを書けるようになる。(その理由は次の記事で説明)
オーディオブック形式の動画
参考文献
1.goo辞書
2.運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法[鈴木祐]
3.メタ認知とは?教育で注目される理由や子どもの力の伸ばし方は? みつかる、明日のまなび ベネッセ教育情報
4.なぜ旅行に行くといつも雨が降るのか…「私、雨男・雨女だから」と答えてしまう人が誤解していること「不運な人」と「幸運な人」の決定的な違い PRESIDENT Online
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※すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた③は以上になります。
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