【完全公開はnoteだけ!!】あっという間にすぐ書ける!不眠のらくらくアセスメント
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-看護実習のすべてがわかる!-なんでなんだの看護過程ガイドブック
しっかり整理整頓!情報収集の素:ゴードンの機能的健康パターン
しっかり整理整頓!情報収集の素:ヘンダーソンの看護の基本となるもの
不眠を評価する領域
ゴードンの機能的健康パターン:睡眠-休息パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:眠る、休息する
不眠とは
睡眠については以下を参照してください。
睡眠障害に関するQ&A 看護roo!
不眠とは、眠る機会や環境が適切であるにもかかわらず、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害などの症状を自覚し、それによって日常生活に何らかの支障をきたす状態を言う。
不眠に影響を及ぼす因子
-内的因子
・年齢:必要な睡眠時間は年齢とともに少なくなる。
・遺伝:遺伝要因により睡眠時間が短時間(4時間以下のショートスリーパー)または長時間(10時間以上のロングスリーパー)となる。
・性格、気質:神経質な性格や気質が睡眠に影響する。
・肥満:肥満である場合、睡眠時無呼吸症候群となりやすい。睡眠時無呼吸症候群に伴う不眠に陥りやすい。
・月経周期:月経前にはレム睡眠が増加する。女性ホルモンの影響と考えられている。
-外的因子(環境因子または物理的要因)
・騒音:個人差はあるが、騒音により睡眠が妨げられる。
・温度:睡眠に適切な温度は20℃前後とされている。
・湿度:睡眠に適切な湿度は40~70%とされている。
・照度:個人差はあるが、光により睡眠が妨げられる。
・寝具:寝具の幅ややわらかさ(かたさ)が睡眠に影響する。
-外的因子(ストレス要因):ストレスは自律神経を刺激して覚醒中枢を刺激する。
-外的因子(不規則な生活):夜勤や交代勤務は生活リズムを崩すため睡眠に影響する。
不眠の分類
短期不眠症(短期不眠障害):不眠と日中の不調が週に3日以上あり、それが3か月未満である場合。
慢性不眠症(慢性不眠障害):不眠と日中の不調が週に3日以上あり、それが3か月以上続く場合。
不眠のタイプ
入眠障害:就床してもなかなか寝つけない。
中途覚醒:睡眠中に何度も目が覚め、一度目が覚めるとなかなか再入眠できない。
早朝覚醒:普段の起床時刻よりも2時間以上前に目が覚めてしまい、その後再入眠できない。
熟眠障害:睡眠時間は十分であるにもかかわらず、休息感が得られない。
不眠が及ぼす影響
不眠により日中に倦怠感、意欲低下、集中力低下などの様々な不調を引き起こす。(随伴症状参照)
不眠に必須の情報収集項目
不眠の原因
-環境要因
・騒音、不適切な温度、不適切な湿度、不適切な光、不適切な寝具
・電子機器による光や音の刺激
・医療機器の装着
-生活習慣要因
・適切ではない生活習慣
・不規則な睡眠習慣
・概日リズム(サーガディアンリズム)
・塩分(ナトリウム)の過剰摂取
・カフェイン(コーヒー、紅茶、ココア、栄養ドリンクなど)
・喫煙
・飲酒(アルコール)
・運動不足、安静度の制限
・過度な運動
・薬物
-身体要因
・加齢
・概日リズム(サーガディアンリズム)
・月経周期
・月経痛
・妊娠・出産
・女性の更年期
・身体の不快症状
・不眠による不快症状の増悪
・脳血管障害
・パーキンソン病
・多系統萎縮症
・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
・甲状腺機能低下症
・クッシング症候群
・アジソン病
・糖尿病
・慢性腎不全
・睡眠時無呼吸症候群
・レストレッグス症候群(むずむず脚症候群)
・睡眠時周期性四肢運動障害
-心理要因
・感情の高ぶり、不安、緊張、ストレス
・うつ病
・統合失調症
・パニック障害
・全般性不安障害
・PTSD
・不眠による不眠の悪化
・認知症
・睡眠時遊行症(夢遊病)
・睡眠時驚愕症(夜驚)
・夜尿症
・過眠症
不眠となった時期から現在までの経過
睡眠状況
睡眠環境
薬の使用状況
性格、気質
精神状況
嗜好品(コーヒー、紅茶など)
飲酒内容、量
喫煙量
運動習慣
ストレスの有無、程度
不眠の随伴症状の有無と程度(顔面蒼白、悪心、めまい、ふらつき、頭重感、頭痛、耳鳴り、食欲不振、倦怠感、日中の眠気、注意力低下、集中力低下、意欲低下、情緒不安定、イライラ、怒りやすいなど)
不眠に関する検査データ(心理テスト、自己記入式睡眠尺度(SEQ)、OSA睡眠調査票、睡眠ポリグラフ検査(PSG)、睡眠潜時反復検査(MSLT)、覚醒維持検査(MWT)など)
不眠に対する治療の有無(精神的支持療法、睡眠環境の調整、生活指導、認知行動療法、高照度光療法、薬物療法など)
不眠に対する治療の効果
不眠に対する患者や家族の反応
不眠のアセスメント定型文
アセスメントの基本的な流れと書き方
アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。
2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。
3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により
【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
作成の方法
・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。
1.患者の状態の判断
■患者の状態
Aさんは【いつから】、【不眠がはじまった時の状況を記入】となり、【不眠がはじまってから現在までの経過を記入】。現在は【不眠の詳しい状況を記入】である。また、不眠に伴う【顔面蒼白、悪心、めまい、ふらつき、頭重感、頭痛、耳鳴り、食欲不振、倦怠感、日中の眠気、注意力低下、集中力低下、意欲低下、情緒不安定、イライラ、怒りやすいなど】の随伴症状が見られている。
検査データは、【異常な検査データ記入】が異常な数値【具体的に】を示している。
(不眠に対して肯定的な意見の場合)
Aさん(Aさんの家族)は不眠である今の状態について【患者の反応(家族の反応)】と話しており、【不眠(またはその一部(具体的に)】を肯定的に捉えている。
(不眠に対して否定的な意見の場合)
Aさん(Aさんの家族)は不眠である今の状態について【患者の反応(家族の反応)】と話しており、【辛さ・苦しみなどの感情】を訴えている(吐露している・と思っている)。
■介入の有無
現在、不眠に対して【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分でない。(不眠の状態は続いている。)
現在、不眠に対して【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。
現在、不眠に対しての治療やケアは行われていない。
■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
これらの事から、不眠である現在の状態は適切な状態とは言えない。
(ヘンダーソンの場合)
これらの事から、不眠である現在の状態は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)
2.根拠の記載
🔳騒音、不適切な温度、不適切な湿度、不適切な光、不適切な寝具による不眠(環境要因)
この不眠(【入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害】)は【騒音、不適切な温度、不適切な湿度、不適切な光、不適切な寝具など現在の状況を記入】により適切な睡眠環境が整っていない事で生じている。
■電子機器による光や音の刺激による不眠(環境要因)
この不眠(【入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害】)は【スマートフォン、iphone、パソコン、タブレット】による光や音の刺激が脳幹網様体に加わる事によって、オレキシンが分泌されて視床下部にある覚醒中枢が興奮する事、催眠効果のあるメラトニンの分泌が抑制される事で生じている。
■医療機器の装着による不眠(環境要因)
この不眠(【入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害】)は日常では使用していない医療機器(点滴ルート、心電図、SpO2モニター、膀胱留置カテーテル、胃管、ドレーン、酸素マスク、鼻カニューレなど)の【装着、挿入】による【違和感、不快感、不快症状】により生じている。
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