膀胱留置カテーテル挿入方法の手順をさらっと復習
膀胱留置カテーテル挿入方法
《目的》
・尿量の正確な把握
・尿閉時の治療
・術後などの安静が必要な時の排尿管理
《必要物品》
タオルケット、固定テープ、尿バルーン挿入キット(バードICシルバーフォーリートレイ、オールシリコーンフォーリートレイキットなど)※前者のほうは消毒液がイソジンのためアレルギー注意
《準備》
・患者氏名をフルネームで名乗ってもらいリストバンドで確認
・患者へ尿道留置カテーテルを挿入する説明を行う
・可能であれば陰部洗浄や入浴など清潔に保っておく
・処置直前(約60分前)は排尿しないように説明する※1
・羞恥心への影響が大きい処置のためプライバシー保護に努める
《実施》
女性の場合
・尿バルーンキットを清潔に開ける
・清潔手袋装着し消毒液、潤滑ゼリーをトレイ内に出す
・一人で行う場合は自己にてバルーンテストも行う※2
・消毒は外陰部を真ん中、右、左の順番で3回行う
・カテ先に潤滑ゼリーをつけて、患者に口呼吸するよう促す
・カテーテルが尿道へと挿入されたら尿が流出してくる※3
・流出を確認し3cm程進め滅菌蒸留水を注入する
・挿入されたカテーテルを引っ張りバルーンで固定されている事を確認する
・テンションがかからないように大腿部に固定する
男性の場合(施設によって看護師は医師の介助を行うだけの事もある)※4
・尿バルーンキットを清潔に開ける
・清潔手袋装着し消毒液、潤滑ゼリーをトレイ内に出す
・一人で行う場合は自己にてバルーンテストも行う※2
・消毒は包皮を反転させて亀頭部から円を描くように陰茎まで消毒する
・カテ先に潤滑ゼリーをつけ陰茎が90度になるようにして挿入していく、この時口呼吸を促す
・約15cm程度進めたら抵抗を感じられるため陰茎を60度にして更にカテーテルを進める
・尿の流出があるまで進め確認後滅菌蒸留水を注入する※5
・尿道に負担のかからないよう陰茎を腹部側に向けてカテーテルを固定する
《根拠・アドバイス》
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