最後の晩餐なら何が食べたい
家庭環境にはあまり恵まれていない
でも性格も明るくておしゃべりで 楽しくて
私は大好き
ある日彼が言った
「明日 死ぬねん そしたら今日が最後の晩餐やん」「何食べたい?」
不意に聞かれた(え~答えられへん)
自分が何て答えたか忘れるぐらい 彼の答えは意外だった!
「僕はな~めっちゃ出汁の効いた味噌汁と炊き込みご飯がええねん」
「なんでなん?」(聞くこともできんかった)
「先生作れるか?」「そんなん当たり前やん私 女子力高いねんで」
その後
「じゃあ 僕が卒業して大学に行くとき家を出て行く時作り方教えてくれる?」
「絶対 約束やで」
そんな会話を交わした
その彼が1度いたずらでは済まないことをして問題になったことがあった
私は彼の問題行動をした理由を聞きたいとは思わなかった
ただ ただ ショックだった!
家庭環境が複雑だからそんなことをするんだ勉強が上手くいってないから問題行動を起こすんだろう(心ない言葉が多かった)
そんなの理由じゃない
ただ寂しかっただけ
誰が自分を信じてくれるんだろう
って思ったんじゃないのかなと思っていた
だから叱るんじゃなくて 伝えたかった
「貴方はいたずらっ子だよ! だけど先生は貴方が人を傷つける様な悪いことをするとは全く思っていないし 信じていたから すごくショックだった」とだけ伝えた
彼の目から涙が一筋流れたのが見えた
「先生ごめんな もう絶対 せえへん」」「信じて欲しい」って
それ以降 彼が笑えないいたずらをすることは無かった
誰かが自分を信じてくれている
これが何より大切。
子どもの問題行動は 本当に悪いことがしたかったという訳ではなく 大人の反応を確かめたかった!誰が自分を本当に信じてくれるのか知りたかった と言うことも・・・
子どもを信じれるのも 愛を持って叱ることも
誉めることも出来るのは大人の私達
コロナで大変なご時世 ストレスをぶつけるのは人では無いですよね