看護で地域に貢献したい⑯緩和、麻薬について
こんにちわ。久々の更新となってしまいました。
訪問看護の世界に入って2年弱になりますが、日々、緩和ケアについて深く考えさせられることがあります。
特に、「麻薬」についてです。
がん性疼痛などに対する対症療法としてしか症状を取り除くことができない状態のお身体に対して、ご本人もご家族も我慢してなるべく薬を使わずに様子を見てしまうことがあります。
私たち看護師がなるべくわかりやすくご説明し、理解を得られたと思っても、次回訪問した際に「苦しくて、痛がって夜中ずっと起きていました」と言われることもあります。
「麻薬」という言葉には世間一般的に良くない印象がありますが、緩和ケアにおいての普及は今ひとつとしか言えない状況が現状としてあります。
また、家族の問題だけでなく、他職種との連携不足により患者の状況に必要だと思われる薬が処方されていないケースもあります。
常々、私たち看護師の言動一つで患者さんや利用者さんたちが送る最期が変わってしまうのだと痛感しています。
「センス」が問われる事象が度々起こるのが在宅看護の醍醐味であり、大きな責任にもなると感じました。
少しでも多くの人が良い最期を迎えられ、家族が安心して見送れる環境を私たち医療者がサポートしなければなりません。