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現役看護師が思う看護師に向いている人って?


みなさんこんにちは!シングルマザー看護師わっふるです。

今回は、10年以上看護師として働いている私が
看護師という仕事に向いている人について考えてみました!
進路を考える上で、看護師になろうか考えている人
家族に看護師になることを勧めたい人などに
少しでも参考になれば嬉しいです!


看護師に必要なスキルは、以下のいくつかに分類されると思います。

1.共感力: 患者さんやその家族の気持ちに寄り添い、適切なサポートを提供できる。

看護学生になるとわかりますが
実習ではひたすらにこれを追求していきます。
普段から友達や家族の悩み相談に乗っている人は
同じような感じと思うかもしれません。確かに表面上はそうですが
看護師はただ「聞く」ではなく「聴く」をメインとして
同じ立場に立って考えて行動やアドバイスができることを目標とします。
看護師が定年と言われる60代以上になっても続けることができる理由は
この「共感力」を専門性を持って行うことができるからです。

2.コミュニケーション能力: 医師や他の医療スタッフと円滑に連携し、患者さんにも分かりやすく説明できる能力がある。

医療は、基本的にはチームで行います。
医師・看護師以外に、薬剤師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・臨床検査技師・放射線技師など様々な職種が一人の患者さんの診療にあたります。
看護師はチームで医療を展開する中で橋渡し役を担っています。
前項で述べた、患者からの気持ちを多職種へ代弁し必要なケアを一緒に考えなければなりません。
一日の勤務時間で、患者さんひとりに費やすことのできる時間が限られている医療現場では、的確かつ簡潔に報告して次の道筋を立てることが必要とされます。

3.ストレス耐性: 繁忙期や緊急事態にも冷静に対処できる。

これは経験の中で培われていくものもあると思います。
実際、私はこの十何年間で本当にたくさんのことを経験しました。
その経験が今の私の冷静さを作ってくれていると思っています。
新卒1年目の私は、本当に何も知らないまま現場に飛び込みました。
忙しいとき、先輩に指示してもらわないと何も動けない自分が悔しくて
泣きながら帰ったのを、今でも思い出します。
看護師は、事あるごとに細かく振り返ります。
先輩と一緒にそのときの状況に客観的に振り返り、そこから学びを得ます。
怖かった・辛かったで終わらせずに自分のスキルとして習得するので
自然とストレス耐性はついてきます。
看護師になりたいと思っている人は、普段の生活でも
自分ができなくて悔しい思いをしたり、辛いことがあったら
新鮮なうちに客観的に振り返る癖があるといいかもしれません。

4.責任感: 患者さんの命を預かっているという意識を持ち、ミスを最小限に抑えようとする姿勢がある。

看護学生に待ち受ける地獄、それは「記録」です。
ただ、この地獄は必ず看護師になったときに役に立ちます。
自分が感じたことやアセスメントしたことを実際に目に見える形で
記録することは、自分がちゃんと責任を持ってその患者さんに
向き合っていることを示してくれます。
ひとつひとつの業務が、患者さんの安心や安楽につながっていると
理解して行動することが看護師として求められます。
今、私は看護主任として勤務していますが
同じ看護師でも、なかなかこれができていない人がいるな~と
感じたりしてしまうことはあるのが正直なところです。

5.細かい配慮: 小さな変化にも気づき、患者さんのケアに活かせる。

看護師に求められる、「広い視野」はこれにあたります。
視野が狭いと、本当であれば未然に防げたはずのアクシデントが
起こってしまう・・・なんてことになりかねません。
この前と全く同じ!なんて業務は医療現場に少ないですから
普段から広い視野を持ってケアにあたる必要があります。
患者さんのケアに限らず、医師の処置介助でも同じことが言えます。
一度ついた処置は、次回つくときにモタモタすることがないよう
初回のあとすぐに、自分なりの細かいメモで振り返ります。
これを行ったあと、都度都度アップデートしていきます。
このアップデートで、自分が介助についた患者さんの処置が
いつもよりもスムーズに早く終わることが出来れば
医師からも評価されますし患者さんの安楽にも繋がります。

6.体力: 長時間の勤務や夜勤にも耐えられる体力がある。

看護師の代表的な現場は、病棟です。
常勤と言われる正規職員は、夜勤もすることが前提です。
夜勤勤務は3交替・2交替勤務と種類がありますが
どちらにもメリットとデメリットがあります。
私は病棟時代、2交替で勤務していました。
夜勤の始まりは、今回の受け持ち患者さんの情報収集から始まります。
だいたい16時くらいには出勤してざっと10人以上の情報を取ります。
17時ごろに点滴や必要な物品などの確認をして
日勤帯からの申し送りを受けて、実際の夜勤が始まるといった感じです。
落ち着いた夜勤=急変の患者さんや緊急入院がなかった夜勤 だと
10時までには勤務が全部終了して退勤できますが
それでも16時から翌日朝10時までの拘束時間と考えると
18時間程度になりますよね。改めて計算するとぞっとします(笑)
もちろん仮眠時間は2時間ほどもらえるのですが
しっかり寝れるわけありませんので、疲れは取れません。
そんな夜勤に耐えられる体力なんて普通の人はありません。
みんなやりたくてやっているわけではないです。
もともと夜勤をやりたくない人は、夜勤のない現場で働いています。
看護師全員が夜勤をする必要はありませんので、
自分の体力に合った現場で働くのが一番だと思います。
私は出産してから、夜勤のある現場を離れましたが
不規則な生活から脱して、体調は良くなりました。


以上、いかがでしたか?
少しでも参考になりましたでしょうか?

看護師に向いているかどうかは個人の特性や状況によりますが
上記の要素が重要な役割を果たすことが多いです。
看護師に興味を持っているのであれば、客観的に自己評価をしてみて
これらを伸ばしていくことを考えてみてはいかがでしょうか!
看護師は本当にやりがいのある仕事です。
少しでも看護師になりたい人が増えて、看護師に対する処遇が
改善されることを切に願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。






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