心理学における測定と尺度
客観性を保つためには、心理学において、測定は重要である。
測定には生理学的な反応の測定から、それぞれの用途において、どのような尺度を用いるかが決定されるが、スティーブンスにれば、以下の3種類に分けられる
①名義尺度
②順序尺度
③間隔尺度
④比率尺度
①名義尺度
単に分類示すために使用する。例えば、野球選手の背番号には、数字が用いられているが、この場合数字の識別性のみを利用するもので数の大小や演算には適応されない。
松井 55
イチロー 51
②順序尺度
測定対象の順序を表現するもの。例えば、政党の好みの順序を数字で表せたものが挙げられる。この場合、1位と2位、2位と3位のが等しいことが保証されてないので、測定値に対して加減算を適応できない。
③間隔尺度
数値間の間隔が等しい感覚尺度では加減算が可能で、単位導入することができる。しかし、原点(0)の位置は定まらないので積商の演算することができない。
④比率尺度
積商の演算が可能で、一般的に長さや重さと同じように扱われる。脳波など生理的な指標や行動の回数、反応時間などは、比率尺になる。