DO2(酸素供給量)の話

DO2=CaO2×CO×10
  =1.34×Hb×SaO2÷100 +(PaO2×0.003)×HR×SV×10

CaO2=酸素含有量 CO=心拍出量

HbとSaO2、HRとSVが重要な因子となっている
(PaO2は、ほとんど循環動態には起因しない)


Hb=ヘモグロビン値 SaO2=動脈血酸素飽和度
HR=心拍数 SV=一回心拍出量

つまり必要なヘモグロビンが血液にあって、それが酸素と結びつき、心臓のポンプ機能によって全身に運ばれていることが重要であるということ

ヘモグロビンが血液内から減っているとはどういうことか、
・出血している(目に見える場合と見えない場合がある)
・ヘモグロビンの生成に問題がある

酸素と結びつきが悪いとはどういうことか
・肺から十分な酸素を取り込むことができていない
・別のものがヘモグロビンと結びついている

心臓のポンプ機能とは(HR)
・HR=220−年齢以上の頻脈にはならない
・心拍数は上昇しすぎると拡張時間が短縮しCO(心拍出量)は低下する

心臓のポンプ機能とは(SV)
・前負荷、後負荷、心筋収縮力が因子となる
・前負荷の問題:脱水、出血(少ない場合)、鬱血性心不全(多い場合)
・後負荷の問題:血管収縮(強い場合)、血管拡張(弱い場合)
・心筋収縮力の問題:交感神経、β1刺激(強い場合)、
          副交感神経、心筋虚血、心肥大、心拡大(弱い場合)

次回から疾患別にDO2の障害について見ていこうと思います

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