虚血性心疾患の話(DO2)
虚血性心疾患=心筋梗塞・狭心症
冠動脈が閉塞もしくは狭窄している病態
冠動脈は心臓の栄養血管であり、
酸素の供給が不足すると心臓の機能障害が傷害される
※心臓の機能とは、血液を全身へ送り出すこと
全身へ送られた血液を回収すること
DO2=CaO2×COの内、COが不足する
CO=SV×HR×10
SVについて
心筋収縮力の問題
・心臓の収縮傷害が起こると心筋収縮力が低下する
前負荷の問題
・心臓の拡張傷害が起こると血液を回収することが出来なくなる
後負荷の問題
・心臓の機能が低下することで血圧が保てなくなると内因性カテコールアミン
が放出され末梢血管を締める→心筋収縮力が低下した状態では
相対的に後負荷が増大するため過度になると問題となる
HRについて
徐拍化
心臓の刺激伝導系は右冠動脈から栄養されている
右冠動脈が傷害されると刺激伝導系が傷害されブロックなどの徐脈となる
頻拍化
通常は上記SVの低下により代償性に頻拍となる
頻拍性不整脈や過度な頻拍となると、心臓の拡張時間が短縮しSVは低下する
虚血性心疾患に対してはCOの改善を目指して、
心臓カテーテルや外科的手術を行っている