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看護師が書く 日本の医療危機 ④少子高齢化で出費を減らす国の施策 ~病床数の削減~⑥

前回まで
看護師の配置料を7:1にして

重症な人を看る病床ばかりが増えてしまった
=ワイングラスのような形になってしまった
という話から
国はヤクルト型に転換していこうと考えている
という話をしてきました。

画像1今回はこの理由について話していきたいと思います。

以下の図は日本が諸外国と比べて、
患者様が病院に入院している期間が長いことを示す図です。

画像2参照元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%9A%84%E5%85%A5%E9%99%A2
例えばアメリカの患者様が
病院に入院している期間が平均6日に対して
日本は病院に17日も入院していることが分かります。

日本は、なぜこのように入院期間が長引くのでしょうか?
医療の現場で働いていると、わかる人も多いかと思いますが、
①退院しても見てくれる人がいないから退院させられない
②本来、たくさんの看護師が見守る入院でなくて、介護で良いのに、
介護入所できる施設がない
③入院のベッドが全部100%埋まっていれば赤字を防げる
=空きベッドがない経営を目指す
→スタッフは無理に入院させる

つまり
7:1の手厚い看護師の見守りが必要ではないのに
①や②のような患者様が増え、
7:1の手厚い看護師の見守りが必要ではないのに
③のように入院ベッドが100%になるように無理に埋めようとする
ことが起こっていました。

これらは「社会的入院」と呼ばれ、
医療費が必要以上にかかっている原因
だとされています。
実際に経済協力開発機構という国際組織からも
経済的に良くないと、問題提起されたくらい深刻な状況です。

なので、7:1の手厚い病床は
実際にはそんなに必要ではないのでは?

→ヤクルト型を目指しましょう!
「だから、みんな、今のベッドの状況を報告して!」
=病床機能報告制度というルール
を作って
調査する動きになっています。

次回はこの病床機能報告制度について
少し掘り下げたいと思います。

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