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生成AIの一枚絵をLive2D向けにパーツ分離する
はじめましてヌプーです、いつもはPixivにAIイラストやAIうごイラを上げてます。(ヌプー - pixiv)
「ハイクオリティーなイラストなんて描けないヌプー…☃」
近年はGPUの性能向上と生成AIのアルゴリズムにブレークスルーが起り、Stable Diffusion・NovelAI等で誰でも気軽にハイクオリティーなイラストを生成できる様になりました。
「生成したイラストでゆらゆら・ふわふわ動くうごイラを作ってみたいヌプー☃」
生成されたイラストにアニメーションさせたい、クオリティー高いですからね、生成AIの出力って。そのイラストをアニメーションさせたいそう言う願望を抱く方も居るでしょう。
生成AI登場前から一枚絵をアニメーションさせると言う研究は行われており、イメージを別のイメージに変化させ動画で示す技術をモーフィングと呼ばれています。2D/3Dどちらもモーフィング技術が活用されているのですが、特に一枚絵のイラストをアニメーションさせる為には2Dモーフィングを行えるソフトウェアを使用します。代表的なソフトウェアが Live2D/Spine/SpriteStudio/AfterEffectsです、特にVTuberやゲーム分野でのシェアが高いのがLive2Dで参考書籍・資料も豊富です、なのでヌプーはLive2Dを使う事にしました。
生成AIにより出力されたイラストに対しLive2Dのモデリングを行い、アニメーションさせてみようと言う試みで先ず躓くのが、「一枚絵をパーツ分割」すると言う途方も無い作業でしょう。
そもそもパーツ分けが何故必要なのかと言うと、2Dモーフィングソフトでは可動箇所を二次元のポリゴンメッシュとして表現し、その上にテクスチャを貼る事でアニメーションを実現しています。一枚絵のままでは可動箇所毎に動かす事ができないので、パーツ分割を行いポリゴンメッシュを定義するモデリングが必要になると言う訳です。
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パーツ分けを行う際、特に生成AIの出力したイラストの塗りはグラデーションの階調が細かく、これをレタッチして加筆修正するのは難易度が高いです。選択範囲を指定してレイヤーを分離するだけでは、アニメーションさせた際に欠落箇所や境界線が露出してしまい見栄えが今一です。
そこで生成AIの一枚絵をPhotoshopでパーツ分割を行う際、作業負担を軽減する方法をご紹介します。パーツ分割はPhotoshopで行いますのでCreative Cloudをサブスクして下さい、Live2Dは無償で試す事はできますがパーツ数パラメーター数制限(100/30だったか?)と、四隅のパラメータ補間などが行えないのでPro版をサブスクする事をオススメします。
後、ある程度Photoshopの基本操作を理解している人向けです、「レイヤー?なにそれヌプー…☃」って方は現在はPhotoshopの入門書は幾らでもあるので覚えて来て下さい。
記事内容
1. パーツ分離で使用する基本ツール
2. 一枚絵の準備
3. 被写体を別レイヤーに分離する
4. パーツ分離の基本手法
Live2Dのモデリングからアニメーションについては、書籍や資料が充実しているのでヌプーが新ためて書く必要無いでしょう、この記事では生成AIにより出力されたパーツ分離についてのみ記述しています。
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