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1人だけ笑っていない写真

うちの母は私が生まれた時から高校を出るまでの写真をアルバムにまとめてくれていた。

400枚近く入るアルバムが6冊。写真にはコメントも添えられている。

一体どれくらいの時間を費やしてくれたのか。
2児の母となった今、この忙しい中で作り上げてくれたのかと思うと感謝の気持ちでいっぱいになる。


そんなアルバムを子供達と見ていた時のこと。
小学2年生の時に招待された友達の誕生日会での写真が目に止まった。
友達7人が集合写真のように綺麗に並んで写っている。

皆んな楽しそうな笑顔で映っている中、私1人だけが笑顔を作れず硬った表情をしている。


私はいつもこうだった。

慣れない場所、人がたくさん集まる場所が苦手で途端に自己表現ができなくなる。


さらに大人がそれを見守っているという状況もなぜかとても苦手だった。

私だけが浮いていること、他の友達と同じような振る舞いができないことを大人に悟られるのが嫌だったのだ。


これらはASD、対人恐怖症から来るものだったのかなと今なら思える。


その写真を見つけた子供達は不思議そうな顔で、
「なんでお母さんだけ笑ってないの?」
「いやだったの?」


確かにそう思われてしまうよな。
嫌なのかな、楽しくないのかなって。


お友達の誕生日会。楽しくお祝いするのが普通の振る舞いであることは今ならわかる。


でもその当時を振り返ってみると、そもそもここに来た目的を考えていなかったように思う。

皆んなと同じように笑わなきゃという感情はあったけれど、
なぜ楽しく過ごすのか、
お友達をお祝いしたいからと言うところまでは考えられていなかった。


ASDの特徴でよく言われる
「他人の気持ちがわからない」=お誕生日のお友達の気持ちを考えれていなかった。


こうゆうところなんだろうな。


最近になってこれまでの自分のことが少しずつ見えてきている。
自分のことをわかってあげられるようになってきたように思う。

さーさ、考えてても仕方がない!
これが自分!
こんな自分もかわいいじゃない。
子供達に「お母さん大好き!」と言ってもらう度に自信が湧いてくる。
noteのコメント欄でも自信をもらいました。
ありがとうございます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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nupiko
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