日記:転ぶ先の予防線
やってしまいましたね……
日記を書きはじめようと思ったのが1時過ぎだったのでもうなにもかも遅い。むしろ書いている途中でメンテナンス突入しなくてよかったと思う。そういうわけでこの日記はiPadのメモを使って書いている。朝起きたらコピペすることを忘れないようにしたい。多分忘れるのでリマインダーに登録した。
月曜から夜更かし(番組名にあらず)なので短めにしますね……ということを毎週繰り返している気がする。でも月曜日も毎週飽きもせずにやってくるのだから、自分が少しくらいそれに付き合ってあげてもいいだろう。私は天邪鬼なので、みんなが月曜日のことを「休みの終わりを告げる死神」のように扱うのなら、自分は「憎まれ役を買って出る優しき天使」として側に寄り添っていようじゃないか。そう思ったが、これを書いている午前1時には、もう月曜日はいなくなっているのだった。さようなら月曜日、こんにちは火曜日。
そういえば昨夜はすっかり雪が降るものだと思っていたのだが、今朝起きて胸を躍らせながら窓の外に広がる一面の銀世界を期待してカーテンを開けたものの、全然積もっていなかった。それなりに雪の粒が強く吹きつけていたから、きっと明日は世界が静止するくらいに白く染め上げられているのだろうと信じていたものだから、まるでクリスマスの朝に目が覚めてプレゼントが見当たらない子供みたいに落胆した。いや嘘だ、プレゼントが貰えるものと期待する子供の心を裏切ることほど残酷なこともそうそうないし、自分は期待が外れることには慣れているというか、常日頃からなるべく期待をしないように心がける防衛機制が身に染みついてしまっているので、思い通りにいかなかったとしてもそんなに落ち込むことはない。そういう小さな絶望に躓いて転んでしまうときの受け身の取り方には慣れている。世界は最初からそういうものだと思っていれば、そこまで落ち込むこともない。
しかしこうやって未練がましい言い訳をつらつらと自らに言い聞かせでもしないと心を沈められないくらいには、雪が積もらなかったことがショックではあったのだ。雪が積もることで迷惑を被る人の方が多いのは百も承知で、大人としては雪にいつまでもはしゃいでいるべきではないということは理解した上で、それでも自分は雪という存在がもたらす非日常の世界をずっと待ち望んでいるのだ。今まで何度も経験しているはずの雪景色が、いまだに胸の芯に響いて心を落ち着かなくさせる。それは雪をほとんど知らない場所で育ったが故の憧憬が膨らみきった末の心の原風景で、だから私は雪が降るのを待ち望んでやまないのである。
また来年かな……
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