『威風堂々惡女4』白州梓
🌸あらすじ🌸
芙蓉が身籠った子が次代の皇帝となる皇子であると知る雪媛は、その子が生まれる前に亡き者にするべきか迷いを感じていた。そんな中、珠麗が芙蓉の世話係として皇宮へと上がることに。一方、幼い頃に芙蓉の父の陰謀で全てを失った美貌の青年・飛蓮は女形役者として皇帝の前で芝居を披露することになるのだが…。陰謀と嫉妬が渦巻く中、歴史の歯車がくるい始める。圧倒的中華転生譚、怒濤の展開に…!!─BOOKデータベースより
🌸感想🌸
嫉妬とは醜い感情だと思っていましたが、登場人物一人ひとりの立場になって考えてみると、そう思ってしまうのも仕方ないと思いました。
その嫉妬から、思わぬ行動、それとは逆に綿密に計画を立てた意図的な悪意ある罠、犠牲になる者…
"歴史"が変わり始めた…
先の展開も読めぬまま、雪媛と青嘉は新たな時代に翻弄されていく…。
また、嫉妬から改めてわかることも。
"こんなにもこんなにも、あなたのことが好きになっていたなんて…"
失ってからわかるなんて辛いよ。
虚しいよ。
どこに思いをぶつけたら良いのか分からないんだよね。
雪媛が玉瑛のために果たしたい未来のための野望もわかる。
そのことで頭がいっぱいなことも。
でも、いつも隣にいる大切な人のことを忘れないで。
決して離さないで。
そう、雪媛に伝えたい…
凄く5巻が待ち遠しいです。
『威風堂々惡女4』白洲梓