『威風堂々惡女』白州梓
🏰あらすじ🏰
周りや民からの信頼が厚い雪媛の元に護衛として付くことになった青嘉は雪媛がある赤子を殺害しようと企んでいることに気づく。
信じられない、信じたくない青嘉は雪媛に問い詰めるも、理由は分からず護衛を退いた。
そんな時に雪媛が何者かに殺害された。
まだ息があった時に駆けつけた青嘉は、雪媛の「玉瑛を助けて欲しい」との遺言を受け取る。
時は過ぎ、70歳近くなった青嘉は玉瑛という少女が逃げ出したと聞きつけ…
🏰感想🏰
面白かったです!
周りや民からの信頼が厚い瑞苑国の妃、雪媛の元に護衛として付くことになった青嘉は雪媛がある赤子を殺害しようと企んでいることに気づく。
普段の彼女からは信じられない青嘉。
彼女は救世主か、それとも悪人か。
既に過去にトリップしていた雪媛に続き、青嘉は未来へトリップ。
お互いが殺す運命と殺される運命だと悟った2人はどんなに心苦しいだろうと切ない気持ちでいっぱいになった。
牢を破るために手段を選ばない雪媛。
陛下を裏切れない青嘉。
一番愛してはいけない人を愛してしまった…
運命に反して惹かれ合う二人。
殺されても終わらない、新感覚ファンタジー。
物語の構成が上手く、予測不可能な展開にドキドキしながら読みました!
♡こころの付箋♡
P170「感情がある。感情次第で、人の動きは変わる。虐げて、高飛車に振る舞って、一体何の得がある?与えたものはいずれ必ず返ってくる。良い感情を与えれば、良い感情で応えてくれるものだ」
『威風堂々惡女』白洲梓