『東京にオリンピックを呼んだ男』高杉良
🏅あらすじ🏅
幼少時に両親と生き別れた苦境を糧に、ロサンゼルスでスーパー経営に成功した日系2世のフレッド・和田勇。7年ぶりに訪日した1958年、親交が厚い日本水泳連盟会長の田畑政治から、オリンピックを東京に誘致したいとの相談を受けた。ラテンアメリカ諸国の票を集めるのが肝心要だと考えた和田は、翌年、中南米を歴訪し、票獲得に尽力する。祖国日本に、勇気と希望を与えたい―。戦後日本の隠れた英雄を描く実話小説。─【BOOKデータベースより】
🏅感想🏅
日系2世のフレッド・和田勇が東京オリンピックを実現させるために奔走した実話小説。
NHKの大河「いだてん」は観ていたものの田畑政治を中心に描かれていたので、本書はまた違った角度から東京オリンピック実現までのストーリーが味わえました!やっばり実際に東京オリンピックが開催されたシーンは読んでいるこちらも興奮、そして感動ものでした!
日本選手の活躍により、それまで「ジャップ」と蔑まれていた在米日本人たちは「ジャパニーズ」と呼ばれるようになり、オリンピックの偉大さとともに、日系2世の和田もきっと嬉しかったに違いないと思いました。
本書を読むと和田という人物に惚れ込んでしまいます。例え国籍が違えど、同じ日本の血が流れている同士のためにベストを尽くす。
その人徳に脱帽です。
『東京にオリンピックを呼んだ男』高杉良
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