「祝!日経平均バブル後最高値」現時点の株価がバブルなのか検証
日経平均がバブル後最高値を更新したということで、個人的に緊急で検証することとしました。
日経225はバブル当時は指標が開発・公表されていなかったため現在と単純比較することはできませんが、現時点でこの株価はバブルなのか考察しましたので、意見の共有という形でnoteを投稿したいと思います。
いきなりですが、PERという指標はご存じでしょうか。
ご存じの方は次の段落まで飛ばしてください。
PERは
「PER=株価÷利益」
で計算されます。
たとえば1年で100円の利益を出す企業の株を1株1000円で購入すると、そのままの利益を出し続けるなら10年で元が取れますよね。
先ほどの式に当てはめると、株価1,000円÷利益100円=PER10年分となります。
本当に簡単に言うと、今の株価で株を購入した場合、何年で元が取れるかという指標です。
これは株の割安・割高を判断する際に、よく使われる簡易的な指標です。
PERは世界平均で15倍ほどとされています。
金融緩和を行う国や成長が期待される国は、この平均を超えてきます。
この相場観を踏まえて、日経225で採用されている企業のPERを計算してみました。
すると時価総額加重平均PERは18.7倍、単純平均PERは14.2倍と結果を得ました。(加重平均PERの方が、より実態を表しています)
さらにPERを押し下げた赤字の企業を分析すると、225社のうち19社あり、セクターが窯業(ガラス、セメント)で4社、化学と繊維で2社、他1社がまんべんなく点在していました。
上記の赤字セクターは仕入高騰による利益率の悪化と減損損失により赤字に転落したものであり、当期は企業物価指数の上昇も鈍化し、落ち着き始めており、各社見通しはそれほど悪くない。
以上の結果から、現時点で日銀は金融緩和を行っており、加重平均PER18.7倍、赤字セクターが当期回復するということを勘案しますと、個人的には適正な範囲と判断しました。
これ以上株価が上昇し、20倍台になれば、割高ではないかと思っています。
さらに株価が伸びるようでしたら、また計算して、みなさんにシェアしたいと思います。
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