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【伝検】高岡銅器の特徴はなんですか?

知らなかった、能作(NOUSAKU)

先日、ギフトで能作の箸置きをもらいました。
私は、恥ずかしながら能作というブランドを全く存じ上げませんでした。
調べたところ「めちゃ伝検と関係ある!」とわかりまして。

伝検テキスト「金工」の高岡銅器と関係が深いので、セットで確認していきたいと思います。

高岡銅器の基礎知識

まずは、テキストの記載事項で、高岡銅器について覚えるポイントをまとめます。

  • 富山県の工芸品で、昭和50年に最初に指定された国の伝統的工芸品のひとつ。

  • 加賀藩主の前田利長が城下の発展のため、7人の鋳造師を招いて鋳物工場をつくった。

  • 鋳物に彫金を施す唐金鋳物で発展し、万国博覧会で世界へ。

  • 日用品から、大型の梵鐘や銅像まで幅広い製品を扱う。

  • 手仕事による鋳造技術の上に、研磨、彫金、象嵌を施し、豊かな着色仕上げを行う。

銅器の販売額も生産量も日本トップレベルで、生産量は全国のシェア9割を占めるほどだそうです。
幅広い製品を扱う中で、身近な製品として「二宮金次郎像」があります。
昭和の初め頃に、競って各地の小学校で二宮金次郎像が建立され、高岡は銅像の町として栄えたとか。

アニメキャラクターや偉人の銅像など、高岡銅器の銅像は日本全国に設置されています。
こちらのサイトから検索することもできました。
ONE PIECE好きの私としては、熊本のルフィ像も高岡銅器と知り、テンションが上がりました。

高岡銅器は銅だけじゃない

高岡銅器の原材料となる銅にも様々な種類があるようです。
青銅、黄銅、白銅、黒味銅、といった銅が使われるとのこと。
これらの銅の成分の違いについては、またの機会に。

そして、銅以外にもアルミや鉄といった金属素材が使われることが、現代の高岡銅器の特徴です。
その中で、錫(すず)を使った製品のメーカーが「能作(NOUSAKU)」です。
高岡銅器の卓越した伝統技術を生かして、現代的なデザインの製品が展開されています。

私が最も驚いたのは、「曲げることができる」ことです。
能作の錫100%でできている製品は、手で曲げて形を調整して使うことができるのだそうです。
私のもらった箸置きも、曲げることができると説明書に記載があるのですが、にわかに信じがたく、まだ試すに至っておりません…

錫は抗菌作用も高く、食器にはもってこいのようです。
伝検テキストで錫製品というと、大阪の「大阪浪華錫器」の説明がありました。
こちらも「錫は柔らかいため機械加工に向かず、手作業で作られること」が特徴として挙がっています。

私がもらった箸置きも、錫の風合いのあたたかみや、柔らかい雰囲気があって、とても気に入りました。
機会があったら、次は錫のタンブラーを使ってみたいです。

勉強のポイント

・高岡銅器の歴史や特徴を覚える
・高岡銅器がどのような製品として流通しているか知る



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