
【伝検】〇〇斎をマスターしたい
浮世絵が話題ですね
NHK大河ドラマ「べらぼう」が始まり、1ヶ月。
歌舞伎も、2月は蔦重が登場する「きらら浮世伝」が上演されており、
なんとなく、浮世絵の話題を目にする機会が多いような気がします。
伝検第1回の受験期間も1月末で終わりました。
第2回は大河ドラマ効果で浮世絵の出題が増えたりするのでしょうか?
今年の共通テストの国語は源氏物語の出題があり、偶然かもしれませんが、やっぱり大河ドラマは話題性や波及効果を持っているように思います。
ということで、今回は伝検テキストからジャンル「浮世絵」に着目。
浮世絵の中でも「○○斎」を掘り下げます。
○○斎といえば?
伝検テキストで、〇〇斎といえば「鳥文斎」ですね。「鳥文斎栄之」です。
蔦重がプロデュースした喜多川歌麿の対抗馬となる絵師です。
基礎知識をまとめておきましょう。
老舗西村屋のホープとして、歌麿と双璧を成す。
五百石の旗本という異色の出自を持つ。
出自を活かした品のいい美人画をセールスポイントに。
雲母摺や空摺といった凝った技法や、上質な画材を使用。
上流階級をターゲットとして、歌麿とは異なる客層。
寛政の改革で美人画も規制され、錦絵から手を引いた。
ここからが重要な〇〇斎シリーズ
え?テキストには鳥文斎しかいなくないですか?と思う方がいらっしゃれば大正解です。
テキストには記載がないのですが、隠れ〇〇斎が他にもいます。
ポイントは「画号」です。
テキストに載っている名前とは別に、絵師は画号を持っていたりします。
調べてみると〇〇斎が3人いまして、厄介この上なし。以下3名です。
歌川国貞(三代歌川豊国)=「一陽斎」
歌川国芳=「一勇斎」
歌川広重(安藤広重)=「一遊斎」「一幽斎」「一立斎」
見てわかるように、みんな歌川さんシリーズです。
中でも、広重の「一立斎」は、《東海道五十三次》でも使われています。
また、広重との対比でいくと、葛飾北斎も有名な画号があります。
「画狂老人卍」ですね。なかなかにハードボイルド…
広重と北斎は対になるポイントも多く、これは覚えて損がないはず!
ところで、浮世絵の章って、高校の日本史で勉強した記憶が蘇りませんか?
私は日本史ガチ勢だったので、とても蘇りました。
有名な人物も多いうえに、興味ある人も多そうなジャンルなので、検定試験では細かいことを聞かれたりするのかな、と勝手に思ってます。
写真での出題もしやすいですしね。よければ参考になさってください。
勉強のポイント
・鳥文斎栄之をマスターする
・歌川さんシリーズの画号を知る
・北斎と広重は有名なので特に深掘りしてみる