【伝検】日本三大〇〇をマスターしたい
早いもので2月ももう半ば。私が伝検を受験したのは、昨年12月末でした。
記事のネタを探してノートを見返すのですが、忘れていることが増え始め、途方もない気持ちになります…
せめてこの伝検記事を一定のペースで書くことで、勉強を続けます。
今回は日本三大〇〇です
日本三大〇〇と聞くと、どのようなものが思い浮かびますか？
日本三名泉とか、日本三名瀑とか、日本三悪人なんてのもあるみたいです。
伝検テキストを読んでいると、日本三大〇〇をいくつか目にしますよね。
和菓子の章には、「日本三代銘菓」と「日本三大まんじゅう」。
浮世絵の章には、「寛政三美人」。
また伝検公式メルマガでは、庭園の「日本三名園」の話題もありました。
「偕楽園（水戸）」「後楽園（岡山）」「兼六園（金沢）」ですね。
偕楽園は梅、後楽園は月、兼六園は雪の景色が見所で、雪月花に対応するとか。
他にも、歳時記の章と関連して、「日本三大祭り」も要チェックです。
「祇園祭（京都・八坂神社）」が、夏祭りの発祥として解説されています。
祇園祭に「天神祭（大阪・大阪天満宮）」と「神田祭（東京・神田明神）」を加えて、「日本三代祭り」。
詳細は長くなりそうなので、また別の機会に。
日本三大うちわ、知ってますか？
私が伝検の勉強を始めようかという頃に、全く別の筋から三大うちわを知る機会があり、これは知らなかった〜！と思ったことがありました。
三大うちわはテキストには詳細の記載はありません。
ただ、伝統的工芸品に指定されており、巻末のリストにも「その他の工芸品」としてラインナップしています。
公式参考サイトにもそれぞれ記載がありますし、特に2級以上を目指す方は知っておいて損はない話題だと確信しております！
「日本三大うちわ」とは
・香川県丸亀市の「丸亀うちわ」
・京都府京都市・南丹市の「京うちわ」
・千葉県館山市・南房総市の「房州うちわ」
公式参考サイトから、それぞれのおおまかな特徴を引用して紹介します。
特に、紙の部分の仕上げと、持ち手である柄（え）に特徴があります。
丸亀うちわ
四国の金比羅（こんぴら）参りの土産物として丸金印入りの渋うちわが考案されました。
江戸時代中頃には、丸亀藩が藩士の内職として勧めたことで、今日の丸亀うちわ作りの土台が出来ました。全国のうちわ生産量の約90％を占めています。
「渋うちわ」とは、柿渋を塗って仕上げた丈夫なうちわのことです。
うなぎ屋さんで使われるようなうちわを想像しますね。
柄は、現在では平たい「平柄（ひらえ）」が主流です。
形も、丸というよりは、上が少し平らになった逆三角っぽい雰囲気です。
京うちわ
京うちわは、装飾用として好まれています。
また、京うちわは「都うちわ」や「御所うちわ」とも呼ばれており、漆や金などの豪華な装飾や優美な絵などが施されています。京うちわの団扇面（うちわめん）はまるで日本画のように完成度が高いため、古くから美術工芸品としても高い評価を得てきました。
丸亀うちわが丈夫さを売りにするなら、京うちわは高級路線ですね。
柄に大きな特徴があります。
「挿柄（さしえ）」と呼ばれ、紙の上に後から取り付けるスタイルです。
いわゆる「うちわ」と聞くと、骨がたくさんあるものをイメージしますが、
豪華な装飾や絵を施すなら、それを生かした構造になるのも納得です。
房州うちわ
関東でうちわ作りが始ったのは江戸時代です。当時房州はうちわの材料となる竹の産地でした。房州でのうちわ作りは明治10年ごろからといわれており、明治17年（1884年）には安房郡の一大物産として生産されていたとのことです。
房州うちわの柄は「丸柄」です。筒状になっているものですね。
私は日舞をやっていますが、小道具としてうちわを扱う場合はこの丸柄のものを選びます。
手のひらでうちわを挟んで、うちわをくるくると回すような仕草をする時、平らだと回らないからです。
そういう観点では、房州うちわ様様でございます。
今回は割愛しましたが、骨にも特徴があります。
木工・和紙・装飾と様々な分野をまたいだ工芸品なので、様々なジャンルと密接に関わっており、興味深いですね。
私も手元に京うちわと房州うちわを所持していますが、ノベルティ等でよくあるプラスチックのものより愛着が湧いて、とても気に入っています。
工芸品の中でも手に取りやすい価格な上に、日常生活で使う場面が多いのもいいです。
勉強のポイント
・日本三大銘菓、三大まんじゅう、寛政三美人など確実に覚える。
・日本三名園、日本三大祭りもチェックする。
・日本三大うちわを知っていると得するかも。
日本三大〇〇、他にもありそうですよね。
アンテナを張って、また気づいたことがあったら記事にしたいテーマです。