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優しい景色を。

2024年7月7日
七夕の早朝に『DREAM BOYS』のキャスト解禁がされた。


MUSIC DAYで「君は僕のもの」のTV初歌唱と翔太の「ベテルギウス」に打ちのめされ、さらには23時から始まる7月期オシドラサタデー「青島くんはいじわる」を控えている渡辺担にとっては非常に情報過多な1日である、7月6日の夜に情報解禁の情報解禁がなされた。

「もう一度翔太が演じるのドリボが観たい」

そう願ってきた全渡辺担の願いが七夕に叶うという、ロマンチックな大人たちの配慮に頭が下がる。


2023年9月に翔太とSixTONESの森本慎太郎くんで上演された『DREAM BOYS』

去年のことを思い出すと、今でも胸がぎゅっとなるのだ。


去年のこの時期、本当にいろんなことが彼らの周りで起こっていて、場合によっては幕が開くのか否かも過言ではない危うい状況だった。

何とか無事にゲネプロの幕が開き、ほっとしたのもつかの間、報道陣の容赦ないストレートな質問が彼に突き付けられた。

せっかくの晴れ舞台。先輩の背中越しに見ていた客席を0番でみることができる。
彼の口から私たちが聞きたかったのは謝罪なんかじゃない。ただ「楽しかった」と照れながら笑う顔が見たかった。

それなのに、素直に喜びだけを述べることを赦してくれない世間に、いちファンである私でさえ心底絶望し、悲しみに暮れたのに、彼はどんなことを思って言葉を発してあの場に立っていたんだろうと思うと今でも胸が苦しくなり、涙が溢れそうになる。
やるせなくて悔しかった。


そしてそこに追い打ちをかけるように、某ファストフード店のポスター事件が起こったのだ。
この日はドリボのマチソワの2回公演の日で、事が起こったのはマチネ公演の最中だった。

終演後、SNSを開いて最初に目に飛び込んでくるのがこの投稿だったらどうしよう。どうか携帯を開かないで。

こんな悲しい投稿を見て、帝劇の0番に立たないで…。

翔太の目に入る前になかったことにしてあげたい。消しゴムで全部消してあげたい。

悔しくて泣くことしかできなかった。


そして上がったブログ。

そこにはひまわりみたいに笑う翔太の写真と共に、こう綴られていた。

「まっすぐ前を見つめてごらん
笑顔はそこにあるから
みんなも笑顔でね。」


あぁ。この人は全部知ってる。

何が起こったかも、それに対して私たちファンが悲しんでいることも。

当事者の彼自身が一番悔しくて悲しいはずなのに。


私は「この人は悲しいとちゃんと思えているのだろうか。悲しみや苦しみが絶望に変わり、諦めさえ感じているのではないか」と不安になったりもしたけれど、そこから数か月後、雑誌のなべラウの対談でラウが「あの時思った以上にしょっぴーがくらっていた」と綴られていた時、この人もアイドルである前に、一人の人間で、私たちと同じように「悲しい」と感じられていたことに、うまい言葉が見つからなくて、これが正解かわからないけれど少し「安心」した。

そしてあの日、私たちを少しでも安心させようと思ってあのブログを書いてくれたであろう、彼に「自分が一番幸せになることを願ってね」と声をかけてあげたい。


彼が幸せであることは、イコールで私たちが幸せでいられることなのだ。


あれから約1年が経とうとしている。

この1年で3本のドラマに出演し、新しい企業との契約は2本も決まった。

確かな実績と周りの信頼を集めながら前進していく彼の背中を私はそっと押し続けたい。自信を無くして不安になったときに「大丈夫」と胸を張れるように、温かい言葉を彼に送り続けたい。


私は彼を通して見える世界が大好きだ。好きになってよかったと心から思う。


渡辺翔太くんへ

今年、あなたが現・帝国劇場という色んな思いのつまった劇場の0番から見える景色が、昨年よりも優しい景色でありますように。

昨年よりも笑顔で、心穏やかにステージに立てますように。


願いを込めて。



End.


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