page7 うどん
その本はおもしろいのか、と彼は聞いた。おもしろいとは一体、どういう意味だろう。彼の興味はどこへ向かい、どこで立ち止まり、どこを掘るのだろう。私たちはかけうどんが出てくるようなスピードで恋をして、しっぽくうどんが冷めるような早さで別れた。最後の質問に答える機会は、二度と来なかった。
(小説『ひやかけ』より)
ここから先は
0字
神出鬼没的不定期で更新中の『胃の中に蛙』が、まさかの有料コンテンツでスタートします。といいつつ、無料で読めます。優しいね、蛙さん!
ブログ→http://inonakanikawazu.blog103.fc2.com/
ツイッター→https://twitter.com/kawazu_inonaka
切り抜き小説
100円
小説の一部を切り抜いてみれば、想像力がムラムラします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?