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上司に「明日、ラトビア来れる?」って呼び出されたら、、、

前回の続きです。


ーあらすじー

就活を(無事?)失敗し、
バイト4つ掛け持ちして
海外進出のチャンスを伺っていた私、Numi。


ひょんなことから出会った上司に
毎日千と千尋の気分で
「ここで働かせてください!!」
と言いまくって渋々採用された。

そしてロシアで働きたいという私の謎の夢を叶えるべく
上司からの連絡を待っていた。。

・上司からの連絡


今でも鮮明に覚えている。
1月の寒い日。
お正月はバイトに明け暮れ
やっと私に冬休みが来た。


上司から1月中には仕事ふれるかもしれない
と伺っていたので
私はお正月のバイトを最後に
4つのバイトを全て退職していた。


もちろん家族には非公表で。


年末年始バイトを詰め込みすぎて忙しかったから
母は私がただ連休をもらっているだけだと思っていたと思う。


それは突然やってきた。

ティンティンティン ティンティンティン🎵
(Skype の着信音を脳内再生してください↑)


1月に入って上司と話してなかったから
バイトを全部辞めたこと&いつでもロシアへ行けることを伝えたかった。


珍しく母も仕事が休みでキッチンに立っていた。


私はリビングで上司からのSkypeを受けた。
イヤフォンが手元になくてそのままスピーカーフォンにして
カバンの中のイヤフォンを探りながら。。


すると上司が開口一番


「急なんですが、明日ラトビアに来れますか?」


「え?あ、あ、明日?!何時の便ですか?」

「明日朝8時くらいの便なんですが、今Numiさんのチケットを取ろうかと。」

私の実家は関西にある。

朝8時の国際便に間に合うには、、、

今日中に成田に向かわないといけない。


「・・・行きます!!!!」

そこからパスポートの写真などを送り、
スーツケースの準備もしなきゃ!
やっと防寒具の出番!と脳内でワクワクが止まらなかった。


キッチンに立っていた母がすぐ横にいたことを知るまでは。。


母「あんた、、なんか電話で成田がどうとか言ってたけど?なんの話?」

「えーっと。。海外で仕事できそうやねん。」

母「はー?!あんたバイトは!??」

「全部辞めたで。」

もう猛烈に激オコぷんぷん丸の母。
いや、そんな可愛いもんじゃない
彼女は完全に
「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム(神)」 やった。


そりゃそうや。
就職もせず実家暮らしでバイトしてた能天気な娘が
いきなりバイトを辞めて
勝手に海外で仕事をしようとしている。

しかも、両親になんの相談もなしに。

母「どこにいつ行くつもりなん!?」

「明日ラトビアに。。」

「やから今日中に東京向かうわ、」


母はこの世の終わりくらい
もう人生でみた事ないくらい

呆れていた。

「は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

あんなにながーーーーーーーーーーーーーい 
ため息は
後にも先にもこの日以外聞いた事がない。

母にごめんやけどひとつお願い。
「日本食買いに行かせて!」

母もやはり母であった。

まだムカ着火ファイヤーくらいの怒り具合やったけど
私を育てた経験上、この無敵モードに入った時の私を誰も止められないことを知っていた。




その後スーツケースに荷物を詰め込み
成田付近に前泊し、

翌日私は無事にラトビアへと向かう。








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