![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143047123/rectangle_large_type_2_55f8868b7fb14bc2d5f740694ffaf864.jpeg?width=1200)
【編集長コラム】「私も倒れそうになった」
特集テーマによりますが、小誌は発売日の2カ月ぐらい前から取材を開始することが多いです。
この1097号も4月中に「井上尚弥と日本ボクシング黄金時代」というテーマで動き出していましたので、5月6日のネリ戦第1ラウンドで井上尚弥選手がダウンしたときは私も倒れそうになりました。もし負けてしまうとこれまでやってきた取材をストップして、特集を丸ごと差し替えなければなりません。東京ドームで取材にあたっていた担当デスクのN君も顔面蒼白になっていたそうです。
ただ、第2ラウンド以降は完璧なボクシングで快勝したのはご存知の通り。小誌も特集テーマを変更することなく、無事に校了することができました。
井上選手は試合でのダウンは初体験だったわけですが、小誌のロングインタビューでダウンした際の心境をこう語っています。
「思った以上にテンションは上がりましたね。なんかワクワクしましたよ。もう、なんて言うか、逆に燃えてきたぞって感じでした」
「みなさん『カウント8までしっかり待ってから立った。冷静だ』とか言うんですけども……。いやいや、自分は4回戦とか6回戦の選手じゃないんですよと言いたいです(笑)。確かにダウンは初めてかもしれないけど、そういう対応はダウンしたときの基本ですからね」
これ以外にもネリ戦の詳細はもちろん、減量方法を変えたことやもう一階級上げてフェザー級で戦うことなどについて率直に語ってくれています。ぜひご覧になっていただければ幸いです。
(文・中村毅、写真・杉山拓也)