トレニックワールドin彩の国100mile(中編)
大会がスタートし、まずは裏山をひと回りする。
100kmの時と違い、100マイルは最初からほとんどの選手が緩い登り坂でも歩いている。
序盤は抑えて入ろうと考えていたので好都合だ。
しばらくロードを進み、トレイルに入っていく。
第一区間は刈場坂峠までの15.5km、おおよその目標タイムは2時間15分前後。
途中、林道から右に入っていくところで50mほど行き過ぎてしまうが、直ぐに後ろから声をかけてもらいコースへ復帰。
大築山を過ぎ飯盛峠を目指す。
前方に他のレースでも上位に入っている選手のゼッケンが見えたので、ペースが遅すぎる事はないだろうと少し安心する。
前の選手が帽子を脱ぎ汗を拭いながら進んでいたが、僕はまだ暑さはそれほど感じていない。
走っていると何故かザック左胸に差したフラスクボトルだけが沈みこんでしまうので、都度引っ張り上げながら飲んでいた。
舗装路とトレイルを出入りする区間がしばらく続き、ツツジ山を越えて2時間11分で第1エイドの刈場坂峠へ到着。
いいペースと声を掛けてもらえた(リザルトによると、この時点で39位)
バナナを一切れ頂き、麦茶を補充してすぐに出発。
岩っぽい大野峠を越え、急階段を上って開けたパラグライダー場へ。
その先白石峠手前は落ち葉の下がぬかるんでいて滑りやすい状態。
賑わっている堂平山を過ぎ第2エイドの堂平キャンプ場到着。
スープパスタやコーラを頂き、トイレを済ませてから出発。
この日は天気が良くハイカーも多いので、スライドしつつ笠山峠へ下り、笠山への登り返し。
この辺の植生は棘々していて擦り傷ができやすい感じ。
笠山からの下りは足を使いすぎないように心掛ける。
一旦ロードに出た先に私設エイドが出ていて、軽くミストシャワーをかけてもらい、よく冷えたコーラを頂いた。
金嶽へ登る入口に大きな倒木があり、ハシゴが掛かっていた。
金嶽頂上で左折して下りていくのだが、前の選手が直進してしまっていたので声をかける。
下り基調の走りやすいトレイルから、都幾山を過ぎるとすぐに慈光寺エイドのはずだったが、何かトラブルがあったらしく2kmくらい先に変更になったとの事。
チェックポイントの機械(トレニックワールドのレースはリストバンドを機械にタッチして通過チェックをする仕組み)を抱えたスタッフが大変そうだった。
慈光寺から通常通り下って舗装路に出たあたりがエイドかと思いきや、一旦登り返しもありつつ、少し離れた路肩のような場所に緊急設置されたテーブルでヘッドライトのチェックと水分補給、いなり寿司やゼリーなども頂いた。
エイドを出発し数100mで規定のコースに戻る。
しばらくはロードのセクションなのでサングラスをかけて進む。
気温の上昇を感じつつ、横断歩道を渡りトレイルヘッドを目指す。
途中で道を間違えている選手がいたので声をかけた。
新柵山への登り、すでにグロッキーでトレイル傍で座り込んでいる選手もいた。
COROSウォッチの高低差図を見ながら進む。
山頂を過ぎると走りやすいトレイルパート、最後はV字に折り返し、舗装路に出てから登り返してノース最終エイドくぬぎ村へ到着。
Twitterの知人がスタッフをしていて声をかけてくれ、元気が出た。
ここまで所要時間は6時間16分だった。
ここからサンピアまで2時間程度と見積もっていたので、ノースは予定時間内で周れそうだ。
割と距離があるのでボトル2本を満タンにして出発した。
ダラダラとした登り坂で勢いが違う選手に抜かれたが、襷をかけていたので駅伝の選手だと分かった。
丸太が積み上げられたポイントを過ぎ、林道の下り、トレイルの急傾斜の下りと続く。
このあたりで膝に不安が出てきたのでサンピアに帰ったらシューズを履き替える事に決めた。
木橋を渡り、行きに通った道に戻ってきた。
竹林が見えたら左折し、最終ピークの雨乞山を越え、打ち捨てられた車が見えたら程なくしてロードへ。
一度目のサンピア帰還、ノースのタイムは計画より少し早い8時間16分だった。
リストバンドをタッチし、先にエイドのカレーライスを頂いてから、2周目の準備のために体育館に入った。
ジンジャーエールをひと口飲み、シューズをサロモンのS/LABジェネシスに履き替え、シャツも着替えた。
PRローションを太腿を中心に塗り込み、ヘッドライトをひとつ腰に巻く。
調子が悪いと感じていたフラスクボトル1本を荷物の奥から引っ張り出して交換する。
エナジージェルを10本ほどザックのポケットに突っ込んで体育館を出た。
予定外のフラスク交換もあり、滞在時間は17分と少し長めにかかってしまった。
速報サイトで順位を確認すると27位、上々だと思った。
ボトルに麦茶とスポーツドリンクを補充し、サウス1コースへと向かった。
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