夢うつつ
こんにちは。
金木犀の香りも消えつつあり、冬に移ろいゆく季節を感じます。
皆さんが、おだやかに過ごしていることを祈っています。
最近は、舞台出演はお休みしつつ、声のお仕事をする場に参加しています。今回のことで、表現をする場所は多い方が良いなあと思いました。
演劇はまた再開するつもりですが、一つの場所に拘らず、手広く、しかし真摯にやっていきたいと思っています。
あたらしいことに挑戦している姿をお見せするかもしれませんが、
できれば暖かく応援していただけると、大変励みになります。
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最近、夢という言葉をよく耳にします。
わたしは演技をする場を求めて、声の表現を模索しているのですが
それは一般的に「声優」と呼ばれる仕事となります。
声優はとても人気な職業で、「声優になろう!」「夢をつかもう!」という表現をよく見ます。
すこし、もやもやします。
声で演技をする場所を得るために、試行錯誤を試みてはいるものの、「声優になること」は目標じゃないなあ。
そういえば、「俳優になりたい」と思ったこともないなあ。
まあでも、考えてみれば、
子どものころ、「夢はなに?」と聞かれて、
その答えは「画家」とか「先生」とか「政治家」、何かしらの職業でした。
でも、夢ってそんなものなのでしょうか
「画家になれた」
「画家になれなかった」
生きていくことは、
生きている状態は、
そんなにはっきりしていないように感じます。
絵を描いてきたこと
絵を描いてきたことで繋がった人
出来上がった作品をみせて喜んでくれた人
自分の生き方が、歩いてきた道が、
わたしの創ってきた作品たちが、
そうやって1か0で分断されてしまうのは、
なんだかいやだな。
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