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夢うつつ

こんにちは。

金木犀の香りも消えつつあり、冬に移ろいゆく季節を感じます。
皆さんが、おだやかに過ごしていることを祈っています。

最近は、舞台出演はお休みしつつ、声のお仕事をする場に参加しています。今回のことで、表現をする場所は多い方が良いなあと思いました。

演劇はまた再開するつもりですが、一つの場所に拘らず、手広く、しかし真摯にやっていきたいと思っています。

あたらしいことに挑戦している姿をお見せするかもしれませんが、
できれば暖かく応援していただけると、大変励みになります。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇

最近、夢という言葉をよく耳にします。


わたしは演技をする場を求めて、声の表現を模索しているのですが
それは一般的に「声優」と呼ばれる仕事となります。

声優はとても人気な職業で、「声優になろう!」「夢をつかもう!」という表現をよく見ます。

すこし、もやもやします。

声で演技をする場所を得るために、試行錯誤を試みてはいるものの、「声優になること」は目標じゃないなあ。

そういえば、「俳優になりたい」と思ったこともないなあ。

まあでも、考えてみれば、

子どものころ、「夢はなに?」と聞かれて、
その答えは「画家」とか「先生」とか「政治家」、何かしらの職業でした。


でも、夢ってそんなものなのでしょうか

「画家になれた」

「画家になれなかった」

生きていくことは、

生きている状態は、
そんなにはっきりしていないように感じます。


絵を描いてきたこと
絵を描いてきたことで繋がった人
出来上がった作品をみせて喜んでくれた人


自分の生き方が、歩いてきた道が、
わたしの創ってきた作品たちが、

そうやって1か0で分断されてしまうのは、

なんだかいやだな。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

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