ぬまっち先生の「U2」公立学校でやる方法
U2の説明やポイントを知りたい方は、ぬまっち先生の『子どもが「話せる」「聞ける」クラスに変わる! 学級あそび』に、もっと詳しく書いてあります。「U2」に取り組んだ子どもの様子が知りたい方は、『「変」なクラスが世界を変える!』にも「U2」について書かれています。
今日は、公立小学校で働く僕がやっている「U2」を紹介します。
公立は、子どもによって学力の差が大きかったり、学力以前にいくつか配慮しなければいけなかったりするお子さんも何人かいますよね。
⚫︎U2で使っているもの
・スピーカー
・ヘッドセットマイク
・U2の用紙
・ストップウォッチ
・Apple Musicのプレイリスト(①準備のBGM→②truth→③truth→④truth)
・児童用タブレットのスプレッドシート(タイムの記録用)
・ライセンスカード
準備するものが多いなぁって感じた方もみえると思います。
ヘッドセットマイク、スプレッドシートは無しでやってた時期もあります。
僕は「U2」を”3つステージ”に分けています。
⚫︎ステージ1「数字の配列を1~9の順にする」
1の段から順に書いていくので、九九を習いたての時期や、完璧に九九を覚えていない子、数字ではなく、音だけで九九を覚えている子が多いときにやってます。
⚫︎ステージ2「数字の配列を固定する」
数字はランダムですが、配列を毎回固定します。その日も、その次の日も同じ数字の配列です。僕は固定配列で2分切る子がクラスの半分ぐらいになるまで固定配列を続けています。この固定配列は、クラスの状態に合わせて、配列を工夫しています。例えば、1が配列の最初にあると苦手な子も、みんなと同時にスタートできます。
⚫︎ステージ3「数字の配列は毎回ランダム」
ここでようやくぬまっち先生のやっている「U2」をやります。
⚫︎ちょっとアレンジしたこと
算数の時間に「U2」に時間をかけすぎないように、準備から丸つけ、スプレッドシートの入力まで8~10分で終わるようにしています。
BGMの「truth」は3回リピートで終了です。これが大体6分で途中でもここで全員終了にしています。
毎回途中で終わってしまうと、モチベーションが下がるので、九九を覚えていない子には九九の表を渡しています。九九の表があればそれを見ながら、なんとか時間内に終えることができます。
45分ずっと集中できる子は少ないので、始め10分U2をやって残りで教科書とかやっていると、子どもの集中も続きます。
九九の習得は誰もが大事だと思っていますよね。
小学校2年生以降の勉強で必要なのはもちろんですが、生活の中でも世の中のいろいろなことが、全国民が九九を習得している前提で成り立っているのかもしれません。
もし九九を習得していない人がたくさんいる世の中だったら、あらゆるところに電卓が設置してあったり、計算ツールグッズがもっと開発されていたりするのかな。
みなさん子どもに九九の重要性を説明するとき、どんな風に説明をしますか?
これから勉強で必要だから!
買い物のときに役に立つよ!
料理のときに便利だよ!
「なぜ必要なのか」を理解してから学習することも大切かもしれませんが、子どもたちに九九の必要性を話してもなかなか「自分ごと」として考えることは難しいのかなって思います。
だから、まずは「九九の習得を楽しむ!」ってことが大事かなって思います。
もっと知りたい方は、ぬまっち先生のVoicyで「U2についてもっと知りたい!」とコメントしていただければ「Voicy U2の回」がうまれると思います!笑
「U2」って楽しそう!やってみたい!と思われる先生はたくさんみえると思います。
でも…
やってみたい気持ちはあるけど…
やれない理由がどんどん頭に浮かんでしまって…
その気持ちすごく分かります。
公立の先生たちの悩みとして「子どもの学力の差」がありますよね。
「その差がけっこう大きいんですよ…」っていうのが現場の声ではないでしょうか。
これは、何年生だからないというわけではなく、どの学年どのクラスになってもあると思います。
学力別でクラス分けをしているわけじゃないので当たり前のことです。
先生たちは、子どもの学力に合わせてプリントを用意したり、タブレットのアプリでこれまでの学年の復習ができるようにしたりさまざまな工夫をしてますよね。
授業の工夫よりも先に、まず1時間座って授業を受けられるように…、先生の話を聴けるように…、本当にさまざまなお子さんが1つの教室にいるので工夫しなくちゃいけないことは盛りだくさんです。
そんな現状の先生にこそぜひ『U2』をやってみてほしいです。
僕がU2を続けていて感じた子どもの変化について具体的に紹介しますね。
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ありがとうございます!このコーヒーは新しいアイディアの香りがします!