10歳で前十字靭帯損傷#5〜運動ダメって言われてもね
息子がサッカーの試合で膝を負傷した時の記録を残しておこうと思います。子供の前十字靭帯損傷は珍しいと主治医もおっしゃっていたので、もし同じ症状でお困りの方の参考になると幸いです。
今回は、損傷してから早1ヶ月。松葉杖なしで歩けるようになりました。でも、まだスポーツNGと言われている息子から、冷や汗が出る告白があったので書き留めておこうと思います。
前十字靭帯を損傷した状態で、なんでスポーツしてはいけないか。詳しくは専門家にお任せするとして、私の理解をまず整理します。
膝の構造は、脛骨の上に大腿骨が乗っているだけという至ってシンプルなもの。この骨がどこかにいってしまわないように固定しているのが4つの靭帯です。両側に2本、側副靭帯。と内側に✖︎の形でついているのが前十字靭帯と後十字靭帯です。
そして大腿骨と脛骨の動きを滑らかにするために骨の周りに軟骨が。そして軟骨を傷つけないように、骨と骨の間にありクッションの役割をはたしているのが半月板です。大雑把ですが、主な構成品になります。
前十字靭帯が損傷していると骨のを繋ぎ止める力が弱まり、骨がずるっと滑ることがあります。知人によると、悶絶するぐらい痛いらしい…。
しかも、その際に軟骨や半月板が傷つく可能性があるそうです。下手すると反対側の靱帯も損傷するかもしれない…。
軟骨や半月板損傷を再生医療で治療する方法も出てきたと聞きますが、まだそこまで一般的ではないかと推測するので、一旦傷ついてしまうとこれぞといった治療法はほぼなしと思われます。(骨に穴を開けて軟骨の自然治癒の可能性に賭けるみたいな神頼み方法がとられてると聞きました。)
傷つくとどうなるかというと、膝の痛みや膝の変性などの原因になってQOLが著しく低下することになります。
それを防ぐために、大人は早々に手術するのですが、成長期の子供には手術を行うのは稀なこととなってます。
なので、膝滑り、軟骨や半月板損傷を防ぐために急に止まったり、ジャンプしたり、方向転換を伴うようなスポーツは止められております。
で、ここからが本題なんですけど。このスポーツダメの理由や何してはいけないのかを10歳に理解させることが、非常に困難なんです。説明はしてるし、本人もわかったと言うかのですが、午前中は膝を大事にしてたけど午後は忘れちゃったとか、今日は階段二段飛ばしで降りれたとか平気で言うのです。そして、冒頭でお話しした冷や汗の出る告白。それは…
「僕、今日中休みにドロケイやったの。そしたら、先生に止められた。テヘ」
テヘじゃないですよ。もう。止めてくれた先生、きちんと理解して対応くださり心から感謝です。何事もなくて本当によかった。
どうしたらいいでしょうね。YouTube 大好きな今の子供向けに「子供にもわかる前十字靭帯損傷」みたいな動画ないですかね…。
本当に切実です。