現在の彼女はいかにして彼女になりしか~知り合って1ヶ月でネッ友から彼女に【々の沼らせエピソードVol.2】
はじめに
読者諸賢、久方振りである。
仕事やら自己研鑽やら動画制作やら何やかやでブログ執筆の時間をなかなか取れなかった。楽しみにしていた方(がもしいたとしたら)には申し訳ない。
実は私、々というアカウントは彼女のススメによって作られた。「得意なこと発信したらいいと思うよ」との鶴の一声でこのアカウントは作られたのだ。彼女が発するひとこととしてはなかなか寛大であると言える。
ちなみに彼女は「わたしは別にあなたに沼った訳じゃないから」と言っている。あるいは今回のタイトルにそぐわない内容かもしれない(すくなくとも彼女は納得しかねるだろう)。
とはいえ何か、魅力的な女性に対するアプローチとしてはいくつかの汎用性が見いだせるのではないかと思い今回筆を取った(GALAXYのスマートフォンだけれど)。
最も直近の、異性を口説き落としたエピソードであるから具体例としても語りやすいし、彼女自身から話してくれた「こういうところがグッときたんだよ」という貴重な女性目線の理由付けもある。
SNSをきっかけに交際に発展した恋人であるから、SNSから彼女を作りたい男性には必読の記事だ。
そして安心して欲しい。私は意識と言葉を選んでいるだけである。そして意識と言葉の選択は誰にだって無限に用意されている。
つまりアナタにも適切な選択ができたならSNSから彼女は作れるということだ。
期待に胸を膨らませて、最後まで笑覧あれ。
1、出会いのきっかけ
現在の彼女とはとあるSNSで知り合った。
そのアプリは匿名で音声配信やチャットを行えるアプリだ。グループチャット機能やモチロン個人チャット機能がある。音声配信ルームでは特定の人物だけを呼んで電話のようなこともできる。
私は当時彼女を作りたいとは思っていなかった。ただ楽しく話せる異性の友だちができたらいいな、という気持ちで「マッチングルーム」と銘打たれた音声配信ルームに入ったのだ。もっと欲を言えばそれなりに住む距離が近くて飲みに行ったり、ときどき添い寝をしたり、肉体的欲求を満たし合える関係になれる人ができればいいな、というどう考えても不純な心持ちを抱いてその配信に参加した。
配信者は既婚者で、自分自身は出会いを求めているわけではなかった。ただ「さぁ若人、お姉ちゃんにキューピットをさせておくれ」というようなスタンスであったと思う。
なかには「今まで彼氏がいたことありません、今すぐ彼氏欲しいです」みたいな女性や「近くに住んでる人いませんか、すぐ会える人がいいです」みたいな男性もいた。そういう人たちは色んな人に個人チャットを送り、インスタントに「彼氏彼女」になるもののすぐに破局を迎えるというのを繰り返していた。
そんななかで趣味が合い、お互いに尊敬し合えるファクターを持つ現在の彼女と知り合ったのだ。ちなみに彼女も焦って彼氏を作りたいというタイプでもなかった。そういう考えていることさえ同じだったのだ、たまたま。
2、交際への道のり
その配信ではルーム主がマイクにあがり、その他の人はチャットで会話をする、というカタチを取っていた。
参加者は各々年齢と大まかな住まい、趣味などをコメント欄に打ち込んで、あとは好き勝手お話しているような感じだ。その場を単に楽しむもよし、真剣に出会いを探すのもよし、荒らしは歓迎されないが、みんな好き勝手やってたような印象がある。
そこで私と彼女は趣味が同じであることが発覚した(ちなみに読書)。そこで興味を抱き、話しかけたところ、ちいさな奇跡が連発した。
人に勧めたい本が同じであったり、小説好きが高じて自ら執筆しているところまで共通していたのだ。好きな音楽のジャンルも似ていて、意気投合するまでにそう時間はかからなかった。
意気投合した後もその音声配信ルームに行っていたが、お互いもう出会いを見つけるためと言うより、その配信を盛り上げるつもりで行っていたようなカタチだったと思う。単純にその場所が楽しかった(配信者の人柄がよかったからね)というのもモチロンある。
ふたりでこっそりとプライベート配信を行い電話を重ねた。関東と関西にそれぞれ住んでいた(今もだけど)ので、気軽に会うことはできない。何時間も会話をしてお互いのことを知り合っていった。
たとえば価値観。たとえば好きな食べ物。嫌いな異性の特徴、カラオケでの十八番、どんな風に寝息をたてるのか、そんなことをお互いに時間を重ねて知っていった。
実際にお互いを認知してから初デートまで、約1ヶ月だった。本当はその1ヶ月後にしようと思っていたのだが、「早く会いたいよね」「そうだね」となって予定を早めたのだ。
結果? モチロン大円団。
居心地はお互いによかったようだ。
関係性はチャット上で出来上がっていたので、改めてキチンと交際していこうと相成った。
遠距離なので実際に会う機会の頻度は高くないが、ほとんど毎日電話をしたりLINEをしたりして関係は良好に保たれている。
下記からは実際にどんなアプローチをかけ、どのようなマインドセットで会話に望んだのかを解説していく。ここに汎用性──読者諸賢が真似でき得る部分を見いだせる箇所が数多あるはずなので是非ご拝読頂きたい。
3、「ここがグッときた」と彼女が言っていた会話
早速今回は2つ紹介していこう。
①彼女のとあるコンプレックスに関して
「わたし、実は○○なのよ、そういうのに々くんは偏見とかない?」と神妙な声で彼女は言った。当時は彼女ではなかったが。
私は言った。「特にないな」
彼女は訊ねた。「そう? どうしてかな?」
「だってさ」と私は枕を添えて続けた。
「○○なんてさ、ただの特徴だよ。○○なんて大仰な名前がつけられてるからすこし敬遠したくなるのもわかるけどさ。脚が速いやつがいたり、難しい漢字がなかなか読めなかったりと同じさ。誰かに迷惑をかけているわけでも、それを言い訳にして努力を怠ってるわけでもないんだから、何も卑下したりする必要はないよ」
「そんな風に言って貰えるのは初めて」と彼女は言った。「みんなわたしを可哀想な人みたいに扱ったり、あるいはダメな人間として扱ってきたから、そうやってフラットな目で見てくれるなら救われるわ」
②彼女が男友だちと電話していたことが発覚した後(私がヤキモチを妬くことを敬遠したためにそうした、モチロンその男友だちと恋愛に発展する可能性はゼロに等しい)の会話
「つまるところ々くんはわたしが、その男友だちと電話して欲しくないってことでしょ? わたしが我慢すればいいんでしょ」と彼女は言った。
私が彼女に「電話しよう」と提案をしたら言葉を濁して、その後1時間ばかりLINEの返信が返ってこなかったのだ。詳しいことは失念してしまったが私は彼女に誤解を招く言い方をしてしまったし、敢えて意地のわるい言葉を選んだりもした。それでうまく真意が伝わらなくて喧嘩に発展したのだ。
「違うよ」と私は言った。「それならそうと言ってくれたらよかったんだ。疑ってるわけじゃないけど、隠すような言い方をするから嫌な気持ちになっちゃったんだよ」
溜め息をついて彼女は言った。「だから、嫌な気持ちになるくらいならわたしが我慢したらいいでしょ」
「落ち着いて話をしようよ」私は電話越しで伝わるわけもないのに両手を前に差し出して言っていた。「何度も言うけど、電話をしたことに対してああいうモノ言いをしたわけじゃないんだよ」
この後に放った言葉が、彼女はとても驚いたらしい。
それは次の通りだ。
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