かってにももたろう ペルセウス座流星群編
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは毎日山へしばかりに行き、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
ある日、村の人々が夜空を見上げて騒ぎ始めたので、おじいさんとおばあさんも外に出てみました。空には数えきれないほどの星が流れているのを見ることができました。それはペルセウス座流星群のピークの日でした。
その光景は非常に美しく、おじいさんとおばあさんは夜通し流れ星を眺めていました。おばあさんは「流れ星に願いをすれば、その願いが叶う」と言って、お二人は願い事をしました。
翌朝、おじいさんが山へ行くと、前日に願った通りの美しい花が咲いていました。おばあさんの洗濯場にも、願った通りの新しい洗濯道具が置かれていました。
村の人々も、流れ星に願い事をして、その願いが叶ったと喜び合っていました。
その後も、毎年8月になると、おじいさんとおばあさんはペルセウス座流星群を見に外へ出て、新しい願い事をするのが恒例となりました。
その話は今も昔も、流れ星の魔法として、村の中で語り継がれています。
※ ペルセウス座流星群は、毎年8月に見ることができる流星群の一つです。この流星群は、ペルセウス座の方向から放射されるように見えるためこの名前がつけられました。主に北半球でよく観測され、特に8月12日頃がピークとされています。