伝えられない想い

気づいたときにはだいたい気持ちといのは遅い

三十路となる僕が後悔したときに思うことだ
食べようと思っていたものがない
買おうと思っていたものが買われていた
休もうと思っていたら休めなかった 

これらは行動の前に気持ちがある
本来はそのはずだ
気持ちがあって、行動に出る
気持ちはなかなか後からついてこない
やりたくない仕事をやらないといけない
行きたくない学校に行かなければならない
とか、そんな気持ちで職場や学校に行った瞬間に職場に行きたいや学校に行きたいって気持ちにはならない
むしろ、早く帰りたいという気持ちが沸き起こるだけだ

でも、ごく稀に気持ちは遅れてやってくる
それは「好き」だ
好きという気持ちに早めに気づいていたなら行動に移れるが遅れてやってきた好きには行動に移れない時がある

相手に彼氏ができた とか
好きだった人が気づいたら結婚していた とか
意識していなかった人の変質に、気づいたときに心にモヤモヤしたものが渦巻く

ああ、好きだったんだなぁと思う
顔に出さず、ただ好きだったんだ僕はこの人のことがどことか好きだった

そんなものを言葉にも顔にも出さず、僕はいつもの僕を演じる
そして、思うのだ次こそは後悔のしない行動を

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