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SFはかつて想像された未来

テーマを持ってお客さまと一緒に未来のことを思い描くことがあります。人によっては急に10年後、20年後と言われてもピンとこないこともありますね。わたしもいきなり尋ねられたら「おっ?おっ?!」となりそうです。
ましてや「あなたの業界は」「企業の20年後は」みたいなテーマで問われると、主語が大きくて言葉をひねりだすのにとてもハードルが高い気もしてしまう。この記事では、未来を考えようとしたときに、すこーしだけそのハードルが下がりそうなひとつのヒントを置いてみます。

予想した未来は、とんでもないことになっていた

「◯◯VISION 2030」「中期経営計画」など、企業が先んじて未来を見通した方向性や活動を示すものがあります。2019年までに考えられていたことは、今どうなっているでしょうか。

私たちは多分、誰もこのコロナ禍を予想できていませんでした。「2020年には世界中で疫病が大流行する!」と聞いていたとしても、わたしは真に受けなかった気がします。「え、それムーに載ってる?」ぐらいに思ったんじゃないかと。

でも起こってしまいました。最初の緊急事態宣言(2020年4月)なんてリアリティが無さすぎて、映画みたいだ……とぼんやりしたこともありました。
ウソみたいな話ですが、「ピンク・クラウド」という映画は2017年に脚本が執筆され、2019年に撮影されたまさにパンデミックの世界そのものだったりします。マジか、現実がフィクションに追いついてしもたよ。

そう、現実はフィクションにおいついてしまうことがあるんです。それならいっそのこと、来るかもしれない未来に備えて、色んなフィクションを見ておくことで心の準備や、未来を想像する発想のタネを得られるかもしれません。特にSF! 制作された当時には不可能だったことも、今や近未来では可能になっていることがたくさんあります。

自律型 ✕ 人との協働の例

マシンが自分で判断しながら動いて、人と協働することが前提となっている物語をいくつかご紹介します。マシンはたまに暴走して、人の意思を無視したりもします。便利でもあり恐くもあり。

ナイトライダー

ナイト2000という車は人工知能K.I.T.T を搭載。主人公の刑事・マイケルと一緒に諸悪と戦うストーリー。応答型のカーナビゲーションシステムや、自動運転は現在実現可能になってますね。

銀河鉄道999

銀河鉄道999を引っ張っていく機関車(C62形蒸気機関車)は人格を持っています。いわばAI搭載機関車。渋々言うことを聞くシーンなんかも。

2001年宇宙の旅

劇中に搭乗する惑星探査機に備わった人工知能・HAL9000は、人間に反抗する人工知能の代表格としても知られています。999の機関車はまだ人の制御下にありましたが、HAL9000は

「乗員が(死んで)いなくなれば永遠に話さずに済む。ミッションは自分だけで遂行すればいい」

https://ja.wikipedia.org/wiki/HAL_9000

とか言ってきます。ぎえーこわい!!
ところで実はわたしはこの映画を一度も完走したことがありません……絶対寝落ちしてしまう。この冬再挑戦してみます。

攻殻機動隊

動画はSACとか載せたいところでしたが、タチコマを見たいのでこちらに。多脚戦車といわれるタチコマ(青いロボット)は、自ら思考する戦車として公安第9課とともに治安維持に貢献しています。かわいいね😊

自我をもった人工知能とのコミュニケーション自体は未知数なところがあるものの、若干のタイムラグさえあればこちらの問いかけにこたえてくれるものも一般化しつつあります。最近話題のChatGPTもその一種。

ここに自動運転、自律走行、製造などが組み合わさることを想像するのにうってつけな作品の一例でした。

テクノロジーの近未来SF

こちらはすぐそばまで訪れていそうなテクノロジーが搭乗する人気SFシリーズ。記憶や感覚を転送する仕組みや、VRの世界でとてつもなくリアリティを持って他者とコミュニケーションするものがいくつもオムニバスで登場します。(ちょっと世にも奇妙な物語っぽい感じもありますね)

未来を想像する時に、先々実現可能になっていそうなテクノロジーの話は欠かせません。夢物語のようなことも、技術的にはクリアになる可能性を秘めています。それをちょっと垣間見るのにブラック・ミラーはおすすめです。

あらためて、想像してみたい未来

これだけのパンデミックを経て実感しているのが、人は変化に対応できる生き物だということでした。夢を見る力が私たちを変化させているのかもしれませんし、想像力によって怯えることもあれば、その想像力によって希望を得ることもあります。

「そんなのありえないよ」と笑われそうな未来だって、いつか訪れるかもしれません。どんな未来を見てみたいですか? 今一度、自分の足元からどんな未来がつながっていくのかを想像してみませんか?

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