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随意運動と姿勢制御
ご存知の通り、随意運動発現のためには、一次運動野の興奮が皮質脊髄路によって脊髄前角細胞に伝達され、α運動ニューロンが興奮する一連の過程が必要となります。
この随意運動が行われる前に、脳内でどのようなプロセスがあるかご存知でしょうか?
随意運動が困難な原因は皮質脊髄路の障害によるものなのでしょうか?
今回はこような運動の問題を、『随意運動』と『姿勢制御』の観点から記載していこうと思います。
前半は随意運動と姿勢制御の関係性について。
後半では、随意運動までの脳内処理過程について詳しく話していきます。
随意運動とは?
まず、随意運動の定義から。ご存知の通り、随意運動は意識的に制御された運動を言います。
姿勢制御とは?
次に姿勢制御について。
姿勢制御とは、『姿勢の平衡と定位を維持すること』とされています。
随意運動が意識的であるのに対して、ほとんどの姿勢制御無意識下で行われています。
姿勢制御の例として、立位では、足底での支持基底面内に重心を維持する事が平衡にあたります。平衡に加え、立位では重力に抗して姿勢を保持する必要があり、これは定位にあたります。
また、定位はオリエンテーションという言葉でも表す事があります。
もう少しオリエンテーションについて詳しく述べます。オリエンテーション(定位)はある基準に対して身体とどの様な位置関係なのかを表します。
同じ様な言葉にアライメントがありますが、大きく異なるのが、『何の基準に対してなのか?』という事です。
アライメントは身体部位の位置関係なので『伸展位』という意味で言えば立位も臥位も変わらないですが、『重力』という基準の違いによって姿勢の違いが生まれてきます。
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