TSP 6th 映画講座
DJユニットTop Secret Philia'sスピンオフ企画映画講座の第6弾
今回の映画は、第4弾で取り扱ったオーシャンズ11の続編
『オーシャンズ12 Ocean's Twelve』です。
これまで同様DJ智智(C)によるDJ智智(T)への映画講座です。
Cは何度も観ており、Tは初見。
以下、視聴後のC(🦓)とT(🐘)によるやり取り。
※ネタバレあり 注意※
🦓:11に続きまして12はいかがでしたか?
🐘:前回がオーシャンの女絡みだったのに対し、今回はラスティの女絡みがポイントでしたね。オープニングからそれと予想できる感じで。
🦓:そのとおり!金と女に惑わされるのが泥棒の宿命笑
前回の舞台はラスベガスで終始ゴージャスでしたが、今回はヨーロッパに移り、雰囲気が変わったところがわたしは好きですね。
🐘:なるほどね。
私は、前回指摘した、オーシャンと仲間たちの関係性におけるno.2ラスティの重要性が、最初の集結シーンで確認できたのがちょっと嬉しくてニヤケました。
🦓:ライナスの「問題が起きた時誰に相談する?」っていうのに全員くいぎみに「ラスティ」って即答してるシーンですね笑
🐘:そうそう。
先に残念な点挙げちゃうと、作戦がわかりにくかったことかな。
わかった後で考えても、それほど感心できるような作戦ではなかったし。
🦓:時間軸を行き来する作戦がわかりにくいですよね。ほぼスタートから一連の作戦が始まっていたということが、後半にネタばらしされますが、わたしは数回繰り返し観ても理解に苦しみました。
🐘:あと前回は作戦会議を小出しにして、どうなるかとハラハラさせてからの作戦大成功(明かされなかった作戦も明かされれば鮮やかとわかる)という流れだったので、それを期待していると肩透かしを食らってしまいますね。
🦓:逆に面白かったところはどうでしょう?
🐘:まずは、小ネタのオンパレードですかね。
前回はそれほどなかったように感じられた仲間それぞれに対して用意された小ネタが絶妙に面白い感じになっていましたね。
🦓:そうですよね。
わたしのお気に入りは、隠語密会でライナスが焦ってレッドツェッペリンの歌詞を引用しちゃうところで、それを見ているダニーの表情が絶妙笑
🐘:さすが、何度も観ている人は目を付けるところが細かいですな笑
私は、スーツケースに入ったイエンが、荷物トラブルでどっかに行ってしまい、ようやく見つかって戻ってくると、なぜかベッドのスプリングを延々と楽しんでいるところと、一旦は仲間から抜けるものの、心配になって現れ、機転を利かせてテスの担当医としてピンチを一瞬救いはするもすぐに捕まってしまうソウルですね。
🦓:笑
11に比べると、12はコメディ要素多いですよね。
イエンは12の冒頭では11で手に入れた大金で、らしくない格好しちゃってましたが、スーツケースから出た後はTシャツ短パン姿で、なんか本来の姿に戻ってはしゃいでいるように見えました。
ソールのあの登場の仕方はおいしいですよねー!まさかの主治医笑
🐘:もう1つ面白かったのは、成長物語となっている点でしょうかね。
今回は、泥棒物語はあくまでも刺身のツマのようなもので、メインテーマは、成長物語にあるのではないかとも思いましたね。
🦓:ほー、具体的に誰のでしょう?
🐘:まあ一人は当然ライナスですね。
ライナスの泥棒の腕を鍛えさせるために、わざとほぼ全員捕まるような作戦を立てたとも思える様な作りでした。
FBIとして登場するのがライナスのお母さんというのはちょっとズルい上に、あまりライナスの成長には繋がらないような気もするんですがね。
🦓:あれ、ライナスのお母さんは”詐欺師”なので、FBIに扮して登場してるんですよね。そうすると、イザベル含めユーロポールのポンコツぶりがひどいですが、ライナス母の腕がそれだけ良いということか・・。
それにしても母が詐欺師で父が伝説のスリ師って、どんなふうに育てられたのか・・・、一週間くらい家庭体験したいです。
🐘:笑
🦓:そういえば未見なんですが、未公開シーンに、ライナスが母親と、マツイとの隠語密会を前に”隠語特訓”をするシーンがあるらしいです笑
🐘:特訓の成果出てたのかな~
もう一人の成長物語はイザベルですね。
父親が泥棒で、すでに死んでいると聞かされて育った彼女は、泥棒を捕まえることが生き甲斐のようになってはいるけど、心に父親がいないという欠落をなんとなく抱えて生きているように見える。
それが、この泥棒事件を追いかけ、結果失敗ではあったけど、伝説の大泥棒として実はまだ生きていた実の父親と出会うことができて、最後に心から笑うことができるようになる、というちょっと異色の成長譚。
🦓:母親を亡くして悲しみに暮れていたけど、ラスティーとの再会を通して、新たな人生が開かれましたね。
🐘:前回は泥棒物語が主で、オーシャンの成長物語?が刺身のツマのようになっていたとも言えるので、今回はそれが反転しているようで、そんな作りがちょっと面白かったです。
🦓:わたしは、11、12と観終わると、ラスティーは3年前にアムスを離れてからずーっとイザベルに未練があって、ベガスのホテル金庫泥棒(オーシャンズ11)から、ラスティーの”イザベルとよりを戻す作戦”は始まっていたんじゃないかとまで勘ぐってしまいました。
考え過ぎかな~
🐘:可能性はありますよね。
🦓:さて、オーシャンズ13では、果たしてまた誰かの成長物語は観られるのか?私も内容おぼろげなんですが。
🐘:たのしみですね~
おわり
今回の映画
オーシャンズ12
Ocean's Twelve
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
脚本 ジョージ・ノルフィ
製作 ジェリー・ワイントローブ
製作総指揮 ブルース・バーマン
スーザン・イーキンス
ジョン・ハーディ
出演者 ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
マット・デイモン
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
アンディ・ガルシア
ドン・チードル
バーニー・マック
ジュリア・ロバーツ
ヴァンサン・カッセル
音楽 デヴィッド・ホームズ
撮影 ピーター・アンドリュース
編集 スティーヴン・ミリオン
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国 2004年10月10日
日本 2005年1月22日
上映時間 125分
製作国 アメリカ合衆国
オーストラリア
presented by numa's
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