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揉め事の起こし方 退職 研修医⑧ 分かってくれる人もいる
揉め事やりながら、勝手にドラマチックに浸っていたよ。。
聞き取り調査
9/15(水)
朝、医局のホールにて。
事務員氏が受話器を持って、指導医に駆け寄る。
厚生局からの電話が入ったようだ。
事務員氏はうろたえていた。指導医に耳打ちをしている?
医局のすみに集まる指導医、事務員氏、内科部長。
反対のすみっこには僕、師長、外科部長。
親身になってくださったお二人だった。
僕「みーてください!このローテ表!全部総合内科ですってw」
院内の対立を象徴しているようだった。
なんで、医者1年目で政治闘争をしているんだろう。。
9/17(金)
厚生局の職員さんから僕に電話があった。
事務員氏の、厚生局への釈明は以下のようだった。
「カリキュラムを組んでいないのではない、組む準備をしている」
「評価していないわけではない、評価する基準を作っている途中である」
今読み返してもよくわからないが、とりあえず、はぐらかされたことだけはわかる。
厚生局職員さん、申し訳なさそうに
「あと事務員氏が、あなたの言っていることを教えろ、って言ってきます。これまでの経緯をお伝えしてもいいですか?」
僕「もちろんいいですよ!何も嘘はついてませんから」www
結論、厚生局でも、これ以上の介入は難しいとのことだった。
四面楚歌だが
厚生局に告げ口してからは、
院内の医師が誰も相手してくれなくなった。
空いた時間を使って、EPOC2サイトでWebへの症例登録をしたり、
辞めて次に行く算段をしていた。
干されていたが、患者さんの診察だけは変わらず行っていた。
担当患者さんのひとり、誤嚥性肺炎で入院中の高齢男性。
寝たきりなのに、意外なほど頭がシャキシャキされていた。よく僕とおしゃべりをしていた。
たぶん僕が思い詰めた顔をしていたんでしょうね。
患者さん「男には7人の敵がいる。
でも7人の仲間を作れば、一生やっていけるよ」と一言ポロリ。
泣きそうだった。
感情を隠せない僕はプロ失格やな。
でも、本当にありがてえな。
9/22(水)
朝。
研修医室で、指導医氏の愚痴を言う先輩方。
もうやけくそなのでふざけようと思って。
この極限状態でふざけ倒して、伝説残すか、って。
「やられたらやり返す、倍返しだ!」おもむろに言ってみた。
(ちな本家ではなく、ザコシのモノマネ)
「ばーいがえしだ、ピーリピリ!」
先輩方、1秒固まったあと、大爆笑。
ある先輩、すかさず「おまえがやられとんやで!笑」
さらなる笑いが巻き起こる。いいとこ持って行かれた。
指導医が怖くて僕を遠巻きに見てるけど、みんな本当は分かってくれてるんかもな。。
少しだけ気持ちが和らいだ。