東工大合格者!外部院試の必勝法(情報収集と過去問の使い方)

外部からの大学院受験を経て、東工大(東京科学大学)を含む複数の院に合格しました。特に東工大と辞退した旧帝大については、限られた準備時間の中でも、効率的な情報収集と過去問の活用によって合格を掴むことができました。

本記事では、効率的な情報収集のポイントや、過去問を最大限に活用するための具体的な方法についてご紹介します。外部からの受験で不安を感じている方や、効率的に試験準備を進めたい方に向けて、私が実践して効果的だった対策法をお伝えできればと思います。限られた時間でも成果を出せる「正しい外部院試の戦略」を、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

私は、進学校ではない公立高校から現在の大学に進学しました。大学では特に熱心に勉強していたわけでもありませんが、院試では東工大を含む複数の難関大学院に合格することができました。凡人である私が、「客観的には不可能」と思われる成果を手にできたのは、試験に対する考え方や戦略、そして実践的な取り組みにあったと確信しています。

本記事では、私が考える「試験」の本質的な攻略法を中心に、大学受験と大学院試験の違い、そして院試において進学校出身者が陥りやすい罠とその克服法についても詳しくお伝えします。非進学校出身の方はもちろん、進学校出身の方にも参考になる内容となっているはずです。ぜひご一読いただき、あなたの挑戦に役立てていただければ幸いです。

自己紹介

国立の大学の工学部情報学科に所属しています。単位を回収するだけで遊んでばかりの大学生活を送っていたため、3年の終わりでも吐き出し法や固有ベクトルを覚えておらず、3年間の学びで覚えていたことは行列の掛け算程度でした。GPAも当然平均を下回る状況でした。しかし、それでも戦略的に準備を進めた結果、併願先含め直前期にはやることがなくなる段階にまで持っていきました。

内部と外部の違い

まず、「院試は正しい対策をすれば合格できる」という点について確認しておきましょう。例えば、令和6年度の東京大学工学系修士課程では、内部生の志願者702名に対し入学者が598名です。つまり、内部生の合格率は約85%に達しています。これは他の大学院でも同様で、内部生の合格率は多くの場合8〜10割程度にのぼります。推薦がある院もありますが、推薦がない所でもそのくらいの合格率がある印象です。
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400246432.pdf

では、内部生と外部生の違いは何でしょうか?大きく分けると、「情報格差」と「学力の差」が考えられますが、学力差については「やってみなければ分からない」が実際のところです。予備校に通わずに公立高校から私立大学に現役で進学した人と、中高一貫校から浪人して東大に入った人のどちらが優れているかを比較することはできるでしょうか。大学入学時点で偏差値に差があったとしても、院試においては大きな影響を与えないと考えます。
むしろ、院試において重要なのは、どれだけ適切な準備を重ねたか、つまり知識の質と効率性にあります。院試は入学時の偏差値や学力以上に、目的を定めた対策と、確実な情報収集が合否を左右する場です。そのため、初期の学力差に囚われるのではなく、効率的に合格を目指すための戦略にこそ重点を置くべきだと考えます。つまり、大学入学時点での偏差値や学力を気にするよりも、今からどのような準備と行動を取るかがより重要です。

むしろ注目すべきは、内部生と外部生の間に存在する「情報格差」です。そこで、以下では情報格差を埋め、外部生でも効率的に合格を目指すための「必要な情報とその収集の方法」と「過去問の有効な使い方」について説明します。これらの方法により、外部受験者でも戦略的に対策を進め、合格に近づくことが可能になるでしょう。

以下では、大学受験との違いについて触れ、外部生が情報格差を埋める方法と、合格に近づくための正しい過去問の活用法について解説します。

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