【質問集⑥】学生からの質問に答えちゃいます!『卒論講座』vol. 3
みなさん、こんにちは!
名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。
この記事では、これまで開催してきた「卒論講座」(学部3〜4年生向け)で、2023-2024年度に実際に寄せられた「質問」とそれに対する「答え」のなかで、とくに大切だと感じたものを紹介したいと思います!
これから準備を考えている&卒論に向けて頑張っているみなさん、まずは読んでみてください〜!
最初は、この質問です。
卒論のイントロをどのように書けばよいか、しかもまだ全体の見通しが立っていない段階で何を書けばよいのか、という質問ですね。
そもそも、イントロとは何を指すのでしょうか?
卒業論文におけるイントロとは、時には論文の概要を説明する「抄録(abstract)」を指す場合もありますが、今回は「序論」について紹介します。
一般的に、「序論」では、その論文がどのような問いをもつのか(何の研究をするのか)、その問いについてどのような研究方法を用いるのかなどを書きます。
「どんな結果が出たか」というのをどこまで書くかは悩みどころですが、仮説を立てる上で「予想される結果」は見通しておく必要があります。「先行研究を踏まえると〇〇だといえる(かもしれない)、だから研究します」という具合ですね。
そして、その「予想される結果」を踏まえ、それが明らかになることでどのような学術的/社会的意義があるのかを説明する必要があります。
その説明ができれば、「なぜこの研究をしたのか」についても同時に示すことができるでしょう。
余談ですが、論文を書く、または研究を進めるうえで、何らかの結果を見通しながら進めることは、ある意味では必然といえます。
しかし、実際に進めていくとその通りにいかないこともしばしばあります。そのときは、惜しみなく軌道修正しましょう。
人生、引き算も大事です。
では、次の質問です。
どちらも大事ですよね。
とくに、バイトにサークルに就活に・・・時間がほとんどないなか、みなさんよく頑張ってると思います。
スケジュールについては、サポートデスク執筆の電子書籍「卒論を書いた人の「声」」第2章を参照してみてください。
ヒントは「逆算」です。
ゴールから逆算するスケジュールの立て方が最適解だと思います。
では、モチベーションはどのように保てばよいのか?
はっきり言います。「人それぞれです」。
ただ、このように答えのないブログを筆者は大変嫌っています。あと、賞味期限と消費期限の説明から入るまとめサイトも、ちょっと・・・。
なので、ここでは院生ならではのモチベーションの保ち方をご紹介します。
(1)休息日と稼働日を分けすぎない
意外に思われるかもしれませんが、活動する/しないを明確に分けすぎると、逆に効率が悪いと思っています。
というのも、研究とは、いつ・いかなるときも「アイデア」が出てくる可能性のある活動だからです。
大雑把に予定を立てても、やりたくなったらやる、やりたくなかったら別のことをやる、という柔軟さが、意外とモチベーション維持につながります。
(2)研究に関する話ができる人を見つける
モチベーションを維持したいと思う人は、まず「どうしたらモチベーションが下がるのか」ということを考えてみてください。
なかでも多いのは、「研究に行き詰まる」ときなのではないでしょうか。そんなときに研究について話ができる人がいると、かなり強いモチベーション維持要素になります。
ただし、指導教員はケースバイケースなので、諸刃の剣だったりしますが・・・。
(3)ポモドーロを導入してみる
これは長期的なモチベーション維持というよりも、ある1日のなかで作業するときのモチベーションに関わるものです。
”ポモドーロ”と呼ばれる時間管理の一つで、たとえば、25分作業して5分休憩する、というのを繰り返すことで集中力を維持するものです。
研究は、ダラダラ本を読んだり、ダラダラ書いたりできるからこそ、メリハリをつけられるようにすると、効率よく進められると思います。
そして、進めることができたという事実がさらにモチベーションの維持につながります。
いかがでしたか?
これからも、こうした質問集を増やしていきますので、何か困った際はふらっとnoteに立ち寄っていただけると嬉しいです。
また、これを読んでいるみなさんも、何か質問がある際はぜひサポートデスクを頼ってみてください!
あなたの質問が、他の誰かに役立つかも…?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
では、また次の記事でお会いしましょう〜!
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