【卒論アドバイス⑩】仕上げの作業って案外むずい…!
こんにちは!サポートデスクの院生スタッフです。
そろそろ、早くも卒論の仕上げを始めている方もいる時期でしょうか?
より良い卒論にするために、仕上げのポイントを紹介します。
1.アカデミックな表現を意識して書こう
ここで言う「アカデミック」とはどのような意味でしょうか?
何だか難しそうな言葉を使って書いたものという意味ではありません。
重要なのは、誤解なく自分の言いたいことが相手に伝わる文章にすることです。主なポイントは以下の2つです。
(1)「問い」「答え」「根拠」を分かりやすく示そう
卒論の内容を分解するとこの3つの要素に分けられます。執筆の際には、この3つが矛盾なく論理立った流れで書かれているかを確認しましょう。
(2) 読み手によって理解が変わるような表現をしない
例えば、長くて複雑な構造の文で書かれると結局何を言いたいのかよく分からない…となりますよね。
できるだけ一文を短くし、文の構造を分かりやすくしましょう。小説やエッセイと違い、主語を省略せずに書くことも誤読を防ぐ有効的な方法です。また形容詞や副詞は必要最低限にし、あいまいな表現(例「だいたい」「多い」「少ない」「時々」など)は具体的な数字で表します。
卒論アドバイス⑨でも触れましたが、図表に関しても多様な解釈が生まれないように、必要なデータのみを適切に整理しましょう。
2.校正作業を丁寧に行おう
「校正」作業は文全体を大幅に変更するというより、誤字・脱字など、細かなミスを修正する作業です。
校正は一度だけではなく、時間を空けて複数回行うことをおすすめします。見直したはずなのに間違いが出てくる...ということはよくあります。
上記のような確認項目を作成し、うっかりミスを防ぎましょう。
3.卒論発表と口頭試問を乗り切ろう
卒論を書き終わったからと言って、すぐにお休みモードになるのは危険です!
提出した論文をもとに、卒論発表(プレゼン)を行ったり口頭試問を受けたりする必要があります。予定を入れる前に、必ず卒論発表や口頭試問の日時を確認しておきましょう。
万が一でも、「卒業旅行中だから参加できない…!」なんて事態にならないように注意しましょう。
【卒論発表】
自分が取り組んだ研究が何のどんな研究なのか簡潔に説明できるように準備します。主なポイントは以下のとおりです。
発表するときは、普段のプレゼンでも気をつけなければならない点に注意しましょう。
・一人称は「わたくし」「わたし」
・耳で聞いてわかりにくい単語を避ける
・自分の発表だけで終わらせるのではなく、質疑応答の時間を取る
・質問に答えるときは、まず聞かれたことに答える
【アカデミックスキルズ⑩】プレゼンの「三原則」と「型」でプレゼンの基本を紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
【口頭試問】
この用語は、初めて聞く人もいるかもしれません。口頭試問とは、提出した卒論をもとに先生からの質問に答えるものです。分野にもよりますが、指導教員以外の複数の教員も含めて多数対一(卒論執筆者)の質問形式にて行います。
どんなことを質問されるかは当日までわかりませんが、事前に準備できることもあります。以下のような項目を簡潔に説明できるようにしておきましょう。
自分の卒論や引用した資料などをよく読み直しておき、落ち着いて質問に答えれば大丈夫です。
納得のいく卒論になるよう、最後の仕上げまで無事にやりきりましょう!
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