【卒論アドバイス⑨】ちょっとよく分からないな、グラフ書くの・・・。~図表やグラフの効果的な使い方~
こんにちは!サポートデスクの院生スタッフです。
そろそろ、テーマが決まって卒論の執筆を始める時期でしょうか?
みなさんは卒論等でどのような場合に図や表などを使うことがありますか。
理系の場合は、データをもとに結論付けを行うことも多いので、実験などの元データの情報をどのように整理するのかが大事ですよね。文系の場合も、先行研究のデータなど、図表やグラフを引用することもあるのではないでしょうか。
そこで、今回は図表やグラフの効果的な使い方を紹介します!
図表やグラフを使用するときの基本ルール
図表を使うときの基本は、必要なものだけを使用することです。
どうしても載せたいけれど、紙面に収まらない・入れると煩雑になってしまうものは、付録に収録します。
また、「実験・解析でせっかく得られたものだから」という理由だけでは、付録にも載せません。
グラフも同様です。本文において必要な情報だけが載ったグラフを作成します。
例えば、アメリカと中国のGDPの変遷について論じる場合、必要なグラフは中国とアメリカのGDPの折れ線グラフだけです。日本や他の国のデータも含む折れ線グラフでは余分な情報も入ってしまうので、分かりづらいものになってしまいますよね。
図表やグラフを載せる目的を明確にする
執筆前に全体的な構成を考える段階で、まずどのような図表やグラフが適切かを事前に検討してみましょう。
不適切な図表やグラフを使うと読者は混乱します。最終的な結論を導くためには、あらかじめ検討し、目的に沿った図表やグラフを作成します。
仮に実験や研究の途中に作成した図表やグラフがそのまま利用できそうだとしても、一旦立ち止まって目的に適った表現方法で示されているかを確認してみましょう。
図表やグラフが適切な形で記述されていれば、それだけで読者の理解が深まり、わざわざ文章で記述する必要がなくなります。より適した表現方法がないかを念入りに検討してくださいね。
参考図書の紹介:効果的な図表やグラフを作成するには?
最後に、卒論を書く上で、役立つ図書を2冊紹介します。
「こういうデータがある時に、具体的にこういうことを主張したいんだけど・・・」など、
どういうグラフを使えばいいのか迷った場合は、豊富な事例が掲載されているのでぜひ参考にしてみてくださいね!
論文中に適切な図表やグラフがあると、それだけで論文の主旨が伝わることもあります。
図表やグラフを卒論に効果的に取り入れようと考えている人は、ぜひ一読してみてください!
論文における図表やグラフの使い方の基本的なポイントをマスターして、ぜひ内容がより明確に伝わるような卒論を目指しましょう。
それではまた次回!
#卒業論文 #卒論 #アカデミックスキル
名古屋大学附属図書館 ラーニングコモンズ
名古屋大学附属図書館 サポートデスク 目次